イスラエルからやってきた
未来型デジタルペン「MVPen」を試す(2/2 ページ)
「MVPen」で漫画を描いてみる
ユニットの認識範囲は意外と広く、ユニット正面は180度近くまで正確に筆跡をとらえた。ただ、デジタルペンのスリットを指でふさいだり、本体ユニットとの間を遮ったりしてはいけない。例えばユーザーが右利きの場合は、用紙の左上にユニットを取り付けるといい。
机の上にあるメモ用紙とPCの画面を比較してほしい。かなり高い精度で筆跡を再現できており、正直ちょっと驚いた。
さらにNoteTakerのメニューから「テキストに変換」を選択すると、付属のOCRソフト「MyScript Notes Lite」が立ち上がり、手書きメモをテキスト化してくれる。今回は、余分な線を入れた「+D」が「十日」になってしまったものの、そのほかは正確に認識された。写真を見れば分かるように、決してうまい字ではない。なお説明書によると、テキスト変換を前提にしたメモの場合は“文字の高さをそろえる”と正しく認識されやすいという。
MVPenがかなりの精度を見せてくれたので、次はよりシビアな“絵”に挑戦してみよう。早速、自称“漫画家の卵”のY記者を呼び出してデジタルペンを持たせる。「なぜ漫画家の卵が記者をしている?」というツッコミはさておき、クリエイターが自分で描いた絵と直接比較するのだから評価は厳しいはずだ。文字なら少々のズレは許されるが、漫画で顔のパーツがズレたりしたら大ごとである。
さらさらと2枚の絵を描き終えたY記者の評価は「結構イケますよ」。もちろん感圧式タブレットと違って筆圧を表現することはできないし、定規で測ったら少々のズレはあるかもしれない。しかしMVPenは、漫画家(の卵)をとりあえず満足させた様子だ。
デジタルデータの使い方
作成した手書きメモは、前述のNoteTaker Ver.3で管理できる。ユニット単体でメモした場合(モバイルモード)は、PCにUSB接続するだけで自動アップロード。NoteTakerの管理画面では「マイノート」下にある「モバイルノート」に登録される。フォルダ内は作成日時によってフォルダ分けされているため、目的のメモを見つけるのは容易だ。
デジタルデータになったメモは、紙に書いたメモより遙かに柔軟に活用できる。例えばNoteTakerから、メモを“付せん”の形でデスクトップに貼ったり、MyScript Notes Liteを使ってプレーンテキストやWordのリッチテキストとして出力したり。ボタンひとつでメールソフトを起動して、新規メールの本文にするといった機能も用意されている。
MVPenを使うメリットは、やはり手軽さだろう。単に手書き文書をデジタル化するだけなら、タブレットやスキャナもあるが、MVPenはコンパクトだ。例えばノートPCを広げにくいような会議や講義の場でも持ち込める。また急いで文書をデジタル化したいときなどは、使い慣れたボールペンと紙の感触がありがたいと思う。
ビジネスユースからリポートの作成まで、アイデア次第で幅広く活用できそうなMVPen。販売ルートを少し間違えちゃったようだが、実用的なアイテムであることに間違いない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
この記事の著者
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
2
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
3
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
-
4
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
-
5
PHP脆弱性でいち早くサービス停止したコドモン 背景に「被害が出てからでは取り消せない」
-
6
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
7
「AIでエンジニア派遣は不要になる」のか? 各社に肌感を聞いた 求められる人材、明確に変化
-
8
ロリポップ改ざん問題でツイート炎上のGMO熊谷社長、「強気すぎた」と謝罪
-
9
GMO、「能動的サイバー防御」発動を政府に要請 「お名前.com」FX用VPSへの攻撃で
-
10
コミックシーモア、流出は最大約420万件に メールアドレスや生年月日など 不正アクセスの経路特定・遮断は完了
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR