タフなだけじゃなかった! GPSナビにスマホ連携——G-SHOCK レンジマンの先端技術(1/3 ページ)

カシオ入魂の新しい「G-SHOCK RANGEMAN」。GPSナビを搭載し、さらに活躍の幅を広げるために詰め込まれた新技術の数々とは? 羽村技術センターでその詳細を聞いた。

» 2018年03月07日 10時00分 公開
[山本敦PR/ITmedia]
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 この腕時計を身に着けたすべての人たちが、それぞれの挑戦を遂げながら活躍のレンジ(範囲、場面)を広げてほしいという思いから名付けられたカシオの「G-SHOCK RANGEMAN」(レンジマン)。人気のG-SHOCKシリーズの中でも特にプロフェッショナル志向を掲げた「Master of G」シリーズの1つで、サバイバルツールとしての機能性と耐久性にも磨きをかけた“陸の覇者”とも呼ばれる。今回、このRANGEMANのラインアップに新しく加わる「GPR-B1000」は、トリプルセンサー(高度、気圧/温度、方位)のほかにG-SHOCKとしては初となるGPSナビゲーション機能を搭載、さらにスマホ連携も可能な、この春の注目機となっている。

カシオの「G-SHOCK RANGEMAN」(GPR-B1000)

 今回はカシオ計算機が誇るテクノロジーの中枢、羽村技術センター(東京都羽村市)を訪ね、本機の商品企画を担当した牛山和人氏、ならびにモジュールの開発を担当した岡本哲史氏、栗原正志氏に話を聞いた。「構想から3年の開発期間をかけて完成させた」というカシオ入魂のレンジマン第2弾モデルに込められた技術とは?

左からカシオ計算機 羽村技術センター 時計事業部 開発統轄部 モジュール開発部 モジュール企画室リーダーの岡本哲史氏、同じくモジュール企画室の栗原正志氏、企画統轄部 商品企画部 第一企画室の牛山和人氏

GPS内蔵でさらに活躍の幅が広がったレンジマン

 初代レンジマン「GW-9400」は、警察や消防などの最前線で活躍するプロフェッショナルにその高い耐久性と信頼性が認められた銘機で、これまでに神戸市消防局とタイアップしたモデルも発売されている。“次のレンジマン”の商品企画を立ち上げるにあたり、牛山氏は既存モデルのユーザーや、レンジマンのようなサバイバルタフネスを看板に掲げる腕時計にとって必要なポイントをプロフェッショナルたちに徹底的にヒアリングしたという。

 その結果、「GPS内蔵により活動範囲が広がること」への期待感が最も高かった。これが最新モデルの大きな特徴である「GPS内蔵」を決めた理由であると牛山氏は語る。例えばプロによる過酷なレスキューシーンではGPSによる測位機能が命運を左右することもある。もちろん、すべてのユーザーが常日頃からシビアな状況で使う必要はないが、それでも「GPS機能を内蔵する腕時計の利便性や可能性を多くの方々に知ってほしい」と目を輝かせる。

新しいレンジマンの特徴的な機能の1つであるGPSナビゲーション機能

 本機はGPSから位置情報を取得し、出発地点から目的地としたポイントまでの方向と距離、現在の位置をリアルタイムに表示してくれる「ルートナビゲーション機能」がある。また、通過したルートをメモリーできる「ログ機能」や、帰路あるいは何らかの理由で出発地点に引き返したい場合に、辿ってきた道のりをひっくり返してルートを表示しながらガイドしてくれる「バックトラック機能」も搭載している。登山などアウトドアを本格的に楽しむ方にはとても役立つ機能であることは間違いないが、海外旅行に出かけて初めて訪れた街、大自然の中の観光地などを歩く時にも使えそうだ。

GPS機能のメニュー。スペイン、バルセロナの街を歩きながら試した
トラッキング経路と時計を上下領域にセパレート表示することも可能

 「ポイントメモリー機能」は、ナビゲーション中に通過ポイントの情報を「日時、緯度・経度、高度、気圧、温度」などのデータとして残したり、またキャンプや水場などプリセットされているアイコンを配置して地図上に残せる機能だ。これらは時計のボタンをワンプッシュしてユーザーが任意のタイミングで設定できるが、通常のログ機能では時計が自動的に4秒間隔(ハイレート)、または1分間隔(ノーマル)のペースで記録してくれるので安心だ。ナビゲーションの履歴は時計本体に最大20本まで残せる。

特定の地点にアイコンを配置できる「ポイントメモリー機能」

 便利なGPS関連の機能を時計単独でシンプルに扱えるよう、ユーザーインタフェースをデザインしていることも大きな特徴だ。本体右側面に配置したロータリースイッチのほか、四方にある4つのボタンで全ての機能を呼び出し、液晶メニューを確認しながら設定を行う。

 ただ、レンジマンの進化はここまでに止まらない。本機をBluetoothでスマホにペアリングし、専用のアプリ「G-SHOCK Connected」と連携すればGPS関連の機能がますます広がりを見せる。栗原氏にその内容を解説してもらった。

 「スマホアプリ連携は時計のGPSナビゲーション機能をさらに強化するために搭載しています。新しいレンジマンでは時計の画面だけでも目的地までのルートや方向、ログデータを見ることができますが、アプリを使えばマップデータの上でアクティビティの詳細まで確認できます」(栗原氏)

スマホとBluetoothでペアリング。アプリ連携機能を搭載した

 スマホアプリ「G-SHOCK Connected」はiOS/Androidの両方をサポートしている。アプリを開くと、ユーザーの通過ルートが2D、または3Dのマップ上にオレンジ色のパスで表示される。地図データは精度に定評のあるesri(エスリ)の提供によるもの。GPSナビゲーションを利用中にスマホのカメラで写真を撮影すると時間と場所が自動記録されるので、後から旅の記憶を振り返るときにも重宝する。

 さらにスマホアプリからはGPSナビゲーション機能の出発点と目的地、ルート設定が行える。未踏の場所へ計画的に辿り着きたい時に活用すれば、ちょっとした旅行の時にも期待に応えてくれるだろう。山を登る時などにはWeb上に公開されている「.GPX」形式の地図データファイルをスマホアプリに読み込んでからナビゲーションとして使うこともできる。

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提供:カシオ計算機株式会社
アイティメディア営業企画/制作:ITmedia LifeStyle 編集部/掲載内容有効期限:2018年3月31日

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