シグマは3月3日、かねてより開発表明を行っていたコンパクトデジタルカメラ「DP2」を正式発表した。価格はオープンで、発売日は未定。
DP2は「DP1」と同じく有効約1400万画素CMOSセンサー“FOVEON X3”を搭載、これに35ミリ換算41ミリとなる24.2ミリ F2.8の単焦点レンズを組み合わせるコンパクトデジタルカメラ。DP1は35ミリ換算28ミリ/F4のレンズを組み合わせているため、「広角域のDP1」「標準域のDP2」と使い分けることができる。
撮像素子「FOVEON X3」は同社デジタル一眼レフ「SD14」にも搭載されているもので、20.7×13.8ミリというデジタル一眼レフ用撮像素子なみの大きさもさることながら、シリコンの異なる深さに配置された3つの層がそれぞれ青(B)、緑(G)、赤(R)の光を取り込む仕組みが特徴となっている。画像処理エンジンはDP1の「TRUE」(Three-layer Responsive Ultimate Engine)から「TUREII」に進化している。
記録メディアはSD(SDHC)/MMCで、RAW(12ビット/ロスレス)もしくはJPEGでの保存が行える。背面に2.5型液晶を搭載した。サイズは113.3(幅)×59.5(高さ)×54.4(奥行き)ミリ、260グラム。手動ポップアップ式の小型フラッシュを備えるが、上部にはホットシューが設けられており、別売のフラッシュやビューファインダーなどが装着できる。
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