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鏡の中に何かがいる!――「ミラーズ」本山由樹子の新作劇場

キーファー・サザーランドがジャック・バウアーなみの大暴走を見せるサスペンス・ホラーが7月3日にBlu-ray Discで登場。

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ミラーズ<完全版>(Blu-ray Disc)

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 「24―TWENTY FOUR―」のジャック・バウアーことキーファー・サザーランド主演によるサスペンス・ホラー「ミラーズ」が7月3日にBlu-ray Disc化。

 本編は劇場公開版と完全版の2バージョンを収録。特典はメイキング映像集(少女時代のアンナ・エシカー/メイキング・オブ・「ミラーズ」/鏡の世界:その存在と歴史/アニメーション・ストーリーボード)、監督による音声解説付きの未公開シーン集&もうひとつのエンディング、ストーリーボードと本編映像の比較などを収録。

 5年前に大火災に見舞われ、多くの犠牲者を出したデパート。建物は焼け残ったが訴訟問題が解決せず、無人の店内は当時の状態が保たれていた。深夜の夜警にあたるベンは、生き物のようにうごめく大鏡の前で不思議な現象に遭遇する。調べてみると、前任の警備員は不審死を遂げ、デパートの放火犯は家族を殺して自殺していた。大鏡が事件の鍵を握ると悟ったベンは、鏡の謎を追及しようとする。しかし、鏡の魔力はベンの家族にまで迫っていた……。

 本作はユ・ジテ主演の韓国映画「Mirror 鏡の中」(2003)のリメイク。監督は「ハイテンション」「ヒルズ・ハブ・アイズ」で一躍ホラー界の寵児に祭り上げられたフランスのアレクサンドル・アジャ。オリジナルのいくつかの基本設定を残しつつ、グロテスクな殺害シーンなど、アジャ監督らしさ満載。後半のオカルトな展開は懐かしさを匂わせつつ、スリルを堪能させてくれる。怨念、狂気と苦悩、鮮血、驚かせの効果音とホラー映画におなじみの要素が備わり、アジャ監督のホラークリエイターとしての実力を知るには十分な作品。ラストの落とし方もヒネリがあって◎。

 鏡の魔力に襲われる主人公にキーファー・サザーランド。刑事だったが同僚を誤って射殺してしまったことで酒におぼれ、家族にも見放される。現在は妹のアパートに居候中だ。鏡の謎を究明しようと奔走するが、ジャック・バウアーなみの(ジャック・バウアーそのものの)頭のキレ具合と暴走ぶりを発揮。応援を頼めばいいのに、ひとりでデパートを調べて危険な目にあうなど、自業自得な展開に「24」ファンは大満足のはず。

 鏡の不気味さはもちろん、鏡がもたらす惨劇の映像はインパクト大なので、血みどろ系が苦手な人は要注意。とりあえず夜中に鏡を見るのはやめましょう。

関連サイト:http://movies.foxjapan.com/mirrors/(公式サイト)

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