スマホで操作? 実は自分で動く「i-SODOG」(アイソドック):東京おもちゃショー2012(2/2 ページ)
「東京おもちゃショー2012」で注目を集めている“スマートフォン連携”の玩具。その中の1つ、タカラトミーの「omnibot i-SODOG」(オムニボット アイソドッグ)に注目してみよう。
音声認識機能では、50以上の言葉を理解する。「お手」や「お座り」といった定番の芸はもちろん、ほめたり、叱ったりして“しつけ”ができるという。しつけ方によって性格のパラメータが変化し、i-SODOGは個性を育んでいく(といっても3種類くらい)。いわば育成ゲームの要素も持った犬型ロボットだ。
外出時にはスマートフォンにi-SODOGのデータを移し、一緒にお出かけが可能。外で(スマホの画面で)遊び、性格のパラメータが変化したら、本体にBluetooth接続したときに反映される仕組みだ。「スマートフォンがあるだけで遊びの幅が広がる。同じ自律型の犬型ロボットでも、AIBOの時代にはなかったことです」(開発担当者)。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
実用的な機能も用意する。例えば時計のアラーム代わりにユーザーを起こしてくれる機能。寝ているときは省電力モードに入るため、夜のうちにバッテリーが切れることはない。内蔵のマイクでユーザーの声を録音し、家族にメッセージを伝える伝言板機能もある。帰宅してi-SODOGに声をかけると「伝言があります」といって録音を再生する仕組み。展示会場でi-SOBOTの声を聞くことはできなかったが、担当者によると「かわいい声」だそうだ。
犬型ロボットならでは、といえそうなのが「番犬機能」。例えば、家族にさわってほしくない日記帳やPCなどにi-SODOGを載せておくと、誰かが動かそうとしたときに3D加速度センサーで検知、吠えて威嚇(いかく)するという。逆に都合の悪いものがある場所を教えてしまいそうな気もするが、たとえそうなってもi-SODOGに罪はない。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
さらにユニークな機能が、人体を通じてロボット同士がデータ通信を行えるという「人体通信」だろう。人間が持つ電界を利用して通信を行うというもので、例えばi-SODOGの飼い主同士が出会ったとき、飼い主の1人が2台のi-SODOGの鼻(生体センサー)に触れると、i-SODOG同士がデータを交換する。ダンス用音楽の交換といった用途を想定しているが、転送速度がどこまで上がるかは今後の技術開発によるという。
i-SODOGは、2013年の春頃に発売される見込み。先代i-SOBOTで培った小型サーボモーターの技術を生かし、高機能化と低コスト化を図っており、予価はi-SOBOTと同レベルの税込み3万1500円を見込んでいる。
「東京おもちゃショー2012」の会期は17日まで、6月14日と15日の両日は商談見本市、週末の16日(土)と17日(日)は一般公開となる。入場料は無料だ。
関連記事
- スマホでガクブル、「絶叫! おばけ屋敷」へようこそ
バンダイが6月7日に発表した「絶叫!おばけ屋敷ゲーム」は、スマートフォン連動するボードゲーム。あのおばけ屋敷のドキドキ感を盛り上げてくれる、お節介なアプリ付きだ。 - iPhoneが“顔”になる次世代ペットロボット、バンダイ「スマートペット」
バンダイからユニークな次世代ペットロボット「スマートペット」が登場。iPhoneやiPod touchをフェイス部にドッキングすると、表情ゆたかなペットロボットになる。 - Phoneで操る室内用ヘリコプター「スマートヘリ」
シー・シー・ピーは、iPhone/iPad/iPod touchで操作する室内用の赤外線コントロールヘリコプター「スマートヘリ」を発売する。 - 今年のトレンドは「エコ」「スカイツリー」「大人向け」――東京おもちゃショー開幕
東京ビッグサイトで「東京おもちゃショー2011」が開幕した。会場では世相を反映して「エコ」を意識したおもちゃや、「東京スカイツリー」関連のおもちゃが注目を集める一方、大人も楽しめるようなおもちゃも多数出展されている。 - 二足歩行ロボットの価格破壊、「i-SOBOT」がやってくる
タカラトミーが10月に発売する「Omnibot 17μ i-SOBOT」は、17自由度の本格的な二足歩行ロボットだ。付属のコントローラで自在に動かすことができるほか、多彩なアクションとセリフをボタン操作だけで実行できるという。詳しい話をタカラトミーに聞いた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.