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ネットワークオーディオ機器をマルチルーム対応に、CSRが「VibeHub」プラットフォームを発表2014 International CES

CSR plcが、「2014 International CES」でネットワークオーディオ機器メーカー向けの新しいプラットフォーム「VibeHub」を発表した。柔軟性の高いネットワークオーディオ技術だ。

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 Bluetoothの高音質&低遅延コーデック「apt-X」などで知られるCSR plcが、「2014 International CES」でネットワークオーディオ機器メーカー向けの新しいプラットフォーム「VibeHub」を発表した。“マルチユーザー&マルチルーム”がコンセプトの柔軟性の高いネットワークオーディオ技術だ。

 VibeHubは、ワイヤレススピーカーやネットワーク対応アンプ、インテリジェントなオーディオアダプターなどへの導入を想定したもの。既存のプロトコルを使ってブリッジすることにより、PCやMac、iOS/Androidデバイスなどに保存されている楽曲を宅内のWi-Fiネットワークを使ってストリーミング再生できる。マルチルーム対応のため、宅内に複数のVibeHub対応機器があれば、それぞれの部屋で同時に個別のソース機器からストリーミング再生が可能だ。また対応機器を介してネットラジオやクラウドサービスとも連携もサポート。システムを操作するためのiOS/Androidアプリも開発済みだという。

 ワイヤレスネットワークの互換性も確保。例えばAppleのAirPlayなど、各種ワイヤレスストリーミング・プロトコルをサポートしている。またBluetoothも実装しているため、例えば「Bluetooth対応のオーディオ・ソース機器をわざわざ自宅のWi-Fiネットワークに接続し直さなくても、すべての部屋で音楽を共有できるようになる」(同社)という。

 VibeHubのコア技術は、もともと放送局用のAUDIO over IP(オーディオのIP伝送)向けに開発された「SyncLock」技術。遅延を抑えつつ、FEC(Forward Error Correction、誤り訂正技術)を用いた高ビットレートの音楽配信を可能にするという。

 CSRのビジネス・グループ担当シニアバイスプレジデント、アンソニー・マレー氏は、「CSRは、オーディオ分野で培った豊富な経験と資産を用いて、柔軟性の高いプラットフォームを開発した。オーディオ機器メーカーは、このプラットフォームを活用することで、エンドユーザーがマルチルームホームオーディオ・システムを“今すぐ実現”できるオーディオ機器を、低価格で提供できるようになる」とコメントしている。

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