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ハイレゾをスタンダードに――ソニー、普及価格帯のウォークマン「Aシリーズ」を正式発表:micro SDも使える(2/2 ページ)
「IFA 2014」で注目を集めた普及価格帯のハイレゾ対応ウォークマンが国内でも発表された。64Gバイト版と32Gバイト版の2モデルで登場する。
F880シリーズにもなかった“5つの高音質設計”
一方、エントリー機でありながら「F880シリーズ」にも採用されなかった新しい“5つの高音質設計”も特徴だ。例えば、電化製品には欠かせない“はんだ”。Aシリーズでは、純度99.9%以上の超高純度すずを採用したはんだで数千カ所におよぶ部品接続を行っている。
電源部には通常より低抵抗のケーブルを採用。太さは従来の1.2倍という。「ZX1は1.5倍の太さなのでそれには及ばないが、同様の手法で電力供給を安定化し、力強く重厚な低音を実現した」(同社)。
フレームはアルミダイキャスト製で、高い剛性を確保するとともに、電気的なノイズなどが入りにくく安定した楽曲再生が可能だ。さらにS-Master HXの電源には従来のセラミックコンデンサーに代えて「POSCAP」を採用、電源基板には35マイクロメートルの厚膜銅箔プリント基板を用いるなど、ハイエンドモデル「ZX1」やヘッドフォンアンプ「PHA-2」と同じ手法を用いた。「厚膜銅箔プリント基板は、一部が厚く剛性の高いものにしている。ボーカルの定位の向上や空間表現に貢献する」(同社)。
ソニーでは、新Aシリーズの発売に合わせ、専用アクセサリーとして、ソフトケースの「CSK-NWA10」(4000円前後)、シリコンケース「CKM-WMA10」(2000円前後)、クリアケース「CKH-NWA10」(3000円前後)、液晶保護シート「PRF-NWH22」(2000円前後)を発売する。
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