ラトック、バランス接続の幅を広げた新型ポタアン「REX-KEB03」:第6回ポタフェス
ラトックシステムは、「第6回ポタフェス」で新しいUSB-DAC内蔵ポータブルアンプ「REX-KEB03」を参考展示した。スマートフォンとの接続を中心に考えたポータブル向けにフォーカスした仕様だ。
ラトックシステムは、12月20日と21日に開催された「第6回ポタフェス」で新しいUSB-DAC内蔵ポータブルアンプ「REX-KEB03」を参考展示した。外観は既存の「REX-KEB02iP」によく似ているが、奥行きが長くなって全体にすっきりした印象。このサイズはiPhone 6にぴったりの大きさだという。
機能面ではまず、Lightning直結によるハイレゾ再生が可能になる。付属(予定)の短いケーブルでiPhoneとつなぎ、「HF Player」などのアプリで再生すれば、「REX-KEB03」側のDAC(ESSのES9018K2M)でアナログ変換できる。PCM系音源は最大384kHz/24bit、DSDも5.6MHzまでサポートした。
ほかにもウォークマン(要ハイレゾケーブル)や、Xperia Z3(要OTGケーブル)、AKシリーズなどの光デジタル(要光デジタルケーブル)などをサポート。もちろんPC/Macとの接続も可能になっているなど、幅広いプレイヤーとの組み合わせに対応した。
ヘッドフォン出力にも一工夫。フロントパネルには3.5ミリジャックと2.5ミリジャックが2つ並んでおり、このうち左端は通常のステレオ、右側2つはバランス出力対応だ(2.5ミリ×2)。右端のジャックだけを使って2.5ミリ4極×1のバランス出力が可能で、Astell&KernのAKシリーズなどと同じケーブルが利用できることになる。さらに3.5ミリー2.5ミリ変換アダプター2個を併用すればソニー用バランスケーブルも使える。
ボディーが大きくなったおかげでバッテリーも大容量化。製品版の容量は未定ながら、試作機には3000mAhのバッテリーが使われており、USB接続のハイレゾ再生時でも10時間の連続駆動が可能だ。さらにポータブル機と接続した際にセルフパワー動作が可能なため、よりモバイル向けに特化したヘッドフォンアンプといえる。
一方でゲイン切替やデジタルフィルター切替スイッチがないなど、省かれた機能もある。「ヘッドフォン出力は60オーム前後に最適化されている。よりポータブル向けになったREX-KEB03と、汎用的なREX-KEB02iPとしてすみ分け、両モデルを併売する予定」(同社)。価格は5万円前後になる見込みだという。
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