ULTRA HD Blu-rayのHDRに対応予定!――パナソニックから4K対応ビエラ上位モデル「CX800シリーズ」が登場:Netflixも
パナソニックは、4K対応液晶テレビの新製品「CX800シリーズ」を発表した。従来機「AX800シリーズ」に比べて約1.6倍の色表現が可能になったという。
パナソニックは4月2日、4K対応液晶テレビの新製品「CX800シリーズ」を発表した。49V型から60V型までの3サイズがあり、それぞれに一般的な「フラットデザインモデル」と画面が3度傾斜する「スラントデザインモデル」をラインアップしている。価格はオープンプライスで、5月下旬に発売する予定だ。
広色域の4K IPS液晶パネルと、その力を引き出す独自の6軸色補正技術「ヘキサクロマドライブ」を搭載した上位モデル。ヘキサクロマドライブは通常の3原色(RGB、レッド、グリーン、ブルー)に加えて補色となるCMY(シアン、マゼンタ、イエロー)を加えた6つの座標軸で調整を行う。さらに3次元方式のカラーマネジメント回路で明るさの変化に関わらず忠実な色を再現するという。
これらの機能は2014年春に発売した「AX800シリーズ」から継承したものだが、今回は高輝度パネルの採用などにより、AX800シリーズに比べて約1.6倍の色表現が可能になったとしている。また広がった色域で4K/8K(Ultra HD)の国際標準規格ITU-R「BT.2020」に対応した。
さらにLEDバックライトのエリア制御(ローカルディミング)をサポート。4K対応の「ULTRA HD Blu-ray」に採用見込みの高輝度HDR(ハイダイナミックレンジ)にも対応予定だ。これにより、従来は表現しきれなかった明るい光も表現できるという。
パッシブラジエーターを対向配置
音質面も進化。ネオジムマグネット採用のウーファーとフルレンジをL/Rに採用した2Wayシステムを40ワット出力のアンプで駆動する。また新たに4つのパッシブラジエーターをプラス。前後に対向配置することでスピーカーボックスの不要な振動も抑制する仕組みだ。同社ではこれを「ダイナミックサウンドシステム PRO」と呼ぶ。
ユーザーインタフェースでは、新しいホーム画面「かんたん ホーム」を採用。おきにいりのチャンネルやアプリ、接続機器、Webサイトなどを登録しておくと素早く呼び出せる。また新インフォメーションバーを使えば天気予報や裏番組情報などにもすぐにアクセスできるという。
内蔵チューナーは3基。別売のUSB外付けHDDを接続すれば、番組を視聴しながら裏番組を2つ同時に録画できる。録画した番組はネットワーク経由で同社のBlu-ray Discレコーダー“DIGA”などにダビング(コピー、ムーブ)可能だ。またSeeQVault対応の外付けHDDも利用できる。
リモート視聴機能のもサポート。専用アプリ「Panasonic Media Access」を使い、録画した番組や放送中の番組をスマートフォンやタブレットなどで視聴できる。
ネットワーク機能も充実。4K動画配信などに使われるH.265/HEVCデコーダーを内蔵し、秋にスタートする「Netflix」や昨年末から無料配信を実施している「4Kアクトビラ」をサポート。また夏に予定しているソフトウェアバージョンアップにより、「ひかりTV 4K」にも対応する予定だ。
型番 | TH-60CX800N | TH-55CX800N | TH-49CX800N | TH-60CX800 | TH-55CX800 | TH-49CX800 |
---|---|---|---|---|---|---|
デザイン | スラントデザイン | フラットデザイン | ||||
チューナー | 3基 | |||||
HDMI入力 | 3系統 | |||||
実売想定価格 | 47万円前後 | 40万円前後 | 35万円前後 | 46万円前後 | 39万円前後 | 34万円前後 |
発売時期 | 5月下旬 |
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