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「JDA 2015」の国内最優秀賞作品が決定――非常灯になる電車のつり革
ジェームズ ダイソン財団は、「ジェームズ ダイソン アワード(JDA) 2015」の国内最優秀作品および一次審査通過作品の4作品を発表した。
ジェームズ ダイソン財団は9月1日、「ジェームズ ダイソン アワード(JDA) 2015」の国内一次審査結果を発表した。今年、日本の国内最優秀賞作品には名古屋市立大学大学院の本田光太朗さんと河内貴史さんによる作品「LIGHT STRAP」が選ばれた。
LIGHT STRAPは、災害発生時には非常灯になる電車のつり革。停電の中で避難しなければならないとき、手でつかんでいるつり革をそのまま取り外し、避難ツールとして使用できる。本体に振動発電機を内蔵しており、電車の揺れや、手に持って移動するときの揺れを利用して持続的に発電・蓄電を行うという。
JDAは、次世代のデザインエンジニアを支援するために10年前から同財団が開催している国際アワード。世界20カ国の若手エンジニアから「問題を解決するプロダクトの提案」をテーマに作品を募り、各国で一次審査が行われている。今回、発表されたのは日本国内で選ばれた最優秀作品と一次審査通過作品4作品で、今後は参加国からそれぞれノミネートされた作品とともに二次審査に進み、審査を通過した作品の中からジェームズ ダイソン氏によって国際最優秀賞が決定される。
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日本ではダイソンを“掃除機などの家電メーカー”と認識している人が多いと思うが、それは表面的に見える部分だけ。実は「空気を動かす」技術に特化した研究開発とエンジニアリングの企業だ。
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