その日の予定に合わせて起こしてくれる“次世代の目覚まし”、cerevo「クラウディス」
「目指し時計を再定義する」――cerevoが「Googleカレンダー」と連動するスマートアラーム「cloudiss」(クラウディス)を発表した。耳を覆いたくなる大音量アラームと体育会系の止め方、そして二度寝を防ぐ工夫も。
「スマートフォンの登場から8年。その歴史の中で、一切進化しておらず、不便なことがあります。何か分かりますか?」。新製品発表会の場で問いかけたのは、ネット接続型家電の企画・開発を手がけるCerevo(セレボ)の岩佐琢磨社長だ。
「それは目覚まし機能です。進化のないユーザーインタフェースに小さなアラーム音。スマホのアラーム音に気づかず、起きれなかったことがある人、1度は起きたものの二度寝してしまった経験のある人も多いのではないでしょうか?」(岩佐氏)
そんな不満を解消するため同社が開発したのが、クラウド連携型の“次世代目覚まし”「cloudiss」(クラウディス)だ。アルミ製の筒型ボディーに本革製ストラップというシンプルでエレガントな外観から“目覚まし”という機能を想像することは難しい。しかし、小さな筐体にはイマドキのライフスタイルに合わせた便利な“全自動アラーム設定”機能、耳を覆いたくなるような大音量アラームを出す仕組み、そして“二度寝”を防ぐ複数の機能が詰め込まれている。
耳を覆いたくなる大音量
まずはユーザーインタフェース。クラウディスにアラームを設定するのはGoogleが提供しているスケジュールサービス「Google カレンダー」だ。クラウディスにはBluetooth 4.0(BLE)が内蔵されており、iOS用の同名アプリと連携。Googleカレンダー上で仕事やプライベートの予定を登録しておけば、朝の最も早い予定に合わせて自動的にアラームが動作する。また「オフセット」機能を使えば、身支度や移動にかかる時間を考慮して予定より早い時間にアラームが鳴る。例えば会社までの移動時間として1時間のオフセットを登録しておき、午前9時に「会議」の予定が入っている場合、アラームが午前8時に起こしてくれるという。
さらにGoogleカレンダー連携ならではのメリットとして、本人以外が設定することもできる点が挙げられる。「例えば、社長の予定を広報担当者が入力した場合でも、ちゃんと社長を起こすことができます」(同社)
アラーム音は強力だ。クラウディスには3連のアラーム素子(音を出す機構)と、音を360度に拡散するディフューザーを装備。耳をつんざく大音量で寝ている人を容赦なく叩き起こす。「スマートフォンのアラームは、20世紀のベル型アラームに比べると小さい。しかしクラウディスならiPhone 6の最大音量の3倍に相当する大音量が出せる」(岩佐氏)という。
二度寝を防止
二度寝を防止する工夫も2つ用意した。1つは、アラームを止めるためには本体を激しくシェイクしなければならないこと。「一度大音量がなり始めると、必死で振らないと止まらない。簡単に二度寝することはない」と岩佐社長。シェイクする回数と強さで「イージー」「ノーマル」「ハード」の3段階が用意されており、「ハードはかなり手が疲れますが、確実に起きられると思います」
もう1つは、アラームが止まったときを見計らったようにiPhone(アプリ)が最初のスケジュールを音声で読み上げる機能だ。「二度寝することの多い人でも、激しくシェイクした直後は起きているはず。それを狙って最初の予定を教えることで、“無意識にアラームを止めて寝過ごした”という事態を防ぐ。逆に“出る気のない会議”だと分かれば、もう1度寝ることもできる」(岩佐氏)
クラウディスのサイズは、36.5(幅)×91.5(高さ)ミリ(ストラップ部を含まず)、重量は51グラムと携帯性に優れている。また内蔵の250mAhバッテリーで約21日間(1日に2分間アラームを動作させた場合)の使用が可能なため、旅行や出張でもかさばらない。充電はMicro USB経由で行う仕組みだ。
cerevoでは、クラウディスを11月16日より直販サイト「Cerevo official store」で販売するほか、近日中に九十九電機でも取扱を始める。価格は1万2800円(税別)。出荷は11月中を予定している。なお、11月17日と18日に渋谷ヒカリエで開催される「TechCrunch Tokyo 2015」でもクラウディスの展示と販売を行う予定だ。
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