レコードをDSDで残す――ハイレゾ録音に対応したアナログターンテーブル、ソニー「PS-HX500」の提案(2/2 ページ)
ソニーは、アナログターンテーブルの新製品「PS-HX500」を4月16日に発売する。お気に入りのレコードをデジタル化し、ハイレゾウォークマンなどで持ち歩くといった使い方を提案する。
DSDネイティブA/Dコンバーターを搭載
PS-HX500の特徴でもあるハイレゾ録音は、バーブラウンのADC(アナログーデジタルコンバーター)「PCM4202」を使い、アナログレコードの音をDSDやリニアPCMに変換するというもの。リニアPCMは、サンプリングイレートが44.1k /48k /96k /192kHzの16bitもしくは24bitを選択可能。DSDは2.8M/5.6MHzの出力に対応する。44.1kHz系(44.1kHz PCMおよびDSD用)と48kHz系(48k /96k /192kHz PCM用)に独立した2つの水晶発振器を搭載しており、どのデジタルフォーマットでも純度の高いマスタークロックを供給するという。
簡単な編集作業も行える。付属のPCソフト「Hi-Res Audio Recorder」(Mac、Win)は、レコードを再生して「録音」ボタンを押すと記録を開始するシンプルな使い勝手を実現(もちろん等速録音)。記録後は、PC上で再生しながら曲と曲の切り分けや不要な部分のカット、アルバム名(フォルダー名)やアーティスト名、トラックタイトルの入力が可能。DSDの場合、.dsfでかき出せる。リニアPCMの場合は.wavとなる。
「お気に入りのレコードの音を残しておきたい、お気に入りのレコードをほかのデジタル機器でも楽しみたい、そしてハイレゾ対応ウォークマンで持ち出す。PS-HX500は、現代流の楽しみ方ができるアナログターンテーブルだ」(同社)。
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