驚きの6ドライバー機も――「春のヘッドフォン祭2016」で見つけた注目のハイブリッド型イヤフォン:春のヘッドフォン祭2016(2/2 ページ)
低域の量感を出しやすいダイナミック型ドライバーと中高域に強いバランスド・アーマチュア型ドライバー。その両方のメリットが享受できるハイブリッド型のイヤフォンが増えている。
Oriolus
ヒビノインターサウンドのブースでは、同社がiBasso Audioおよびサイラスと共同で立ち上げたブランド「Oriolus」(オリオーラス)の新製品「FORSTENI」を参考展示。Oriolusブランドのエントリーにあたるモデルでダイナミック型ドライバー1基とBA型ドライバー2基の構成となっている。ブースでは“低音強調モデル”と“ボーカルモデル”の2つの音質タイプを参考展示していた。発売時期、価格はともに未定。
AROMA
トップウイングのブースでは、ポータブルアンプで知られる香港AROMAブランドのイヤフォン「Witch Girl」シリーズ2機種を展示していた。
1つめは、BA型ドライバー5基の5ドライバー構成の「Witch Girl S」。BA型ドライバーを高域1基、中域2基、低域2基の3Way構成とすることで全帯域にわたってフラットな特性を生み出しているという。「ディティールが浮かび上がるような解像度感を持つ中域と粒子がきわめて細かく透明度が高い高域はボーカル曲に最適」(同社)と紹介している。価格は12万円前後になる予定だという。
2つめはフラッグシップにあたる「Witch Girl Pro」。高域、中域にそれぞれBA型ドライバーを2基ずつ、 低域にダイナミックドライバーを2基使用する6ドライバー構成となっている。「自然で広く伸びのある低域をベースに、中域には芯があり、高域は明確な定位感を持ち、正確なサウンドステージを展開するWitch Girl Proは、クラシック、サウンドトラックなどのオーケストレーション作品はもちろん、音数の多い現代的な音楽作品にもマッチする」(同社)という。価格は15万円前後を予定している。
いずれのモデルも発売時期は未定だが、早くても8月以降の発売になりそうとのことだ。
FOSTEX&FitEar
FOSTEXカンパニーのブースでは、FitEarブランド(須山歯研)のハイブリッド型カスタムIEM「FitEar Air」をベースにしたユニバーサルイヤフォン「TE100」を披露。「FitEarのエアーコントロール技術を採用し、ダイナミック型ドライバーを使用するイヤフォンでは音作りが難しかった通気穴のない、高密閉・高遮音性ハイブリッドタイプ・イヤフォンを実現した」としている。
ドライバー構成についてはベースとなったFitEar Airと同様にフルレンジのダイナミック型ドライバー1基に中高域を補完するBA型ドライバー1基の構成。なお、音質面では最後にFOSTEXがチューニングを加えているという。6月上旬の発売予定で価格は11万5000円。
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