低速回転のCD専用モードとバランス出力を新搭載、ヤマハのユニバーサルプレーヤー「BD-A1060」登場
ヤマハは、Blu-ray Discプレーヤーの新製品「BD-A1060」を8月下旬に発売する。今回は回転数を約20%落として読み取り精度を上げるCD再生モードやXLR 2ch出力など、主にオーディオ再生機能をアップデートした。
ヤマハは7月26日、Blu-ray Discプレーヤーの新製品「BD-A1060」を発表した。同社のAVアンプ“AVENTAGE”(アベンタージュ)シリーズとデザインがマッチするユニバーサルプレーヤーの新製品。ブラックとチタンの2色を8月下旬に発売する予定で、希望小売価格は7万5000円。
今回はCD再生モードやXLR 2ch出力など、主にオーディオ再生機能をアップデート。CD再生モードは、回転数を約20%落とすことでサーボモーターやローダーの振動を抑制し、読み取り精度を向上させるというもので、同時に映像回路など不要な部分をオフにしてノイズを抑える。「サーボとローダーは回転が高速になればなるほどエラーの発生率も高くなる。回転数を抑制することで正確なCD再生が可能になる」(同社)。なお、SACDは再生できるが、DVD-Audioは非対応となった。
あわせて筐体(きょうたい)も補強。ドライブメカには、鉄製の0.6mm厚トップカバーや0.8mm厚ボトムシャーシ、1.2mm厚のベースプレートを追加して制振性を上げた結果、前モデル「BD-A1040」に比べて約30%の重量増となった。本体重量は従来機が2.9kgだったのに対し、新製品は3.8kgとなっている。
また設計面でも音質重視の改善が加えられた。電源回路とオーディオ基板を離し、防磁シールドで隔離して低インピーダンス化と低ノイズ化を図ったほか、AVENTAGEシリーズ上位機と同等の高品位ケミコンを採用している。背面にはノイトリック製XLRバランス端子を装備。対応するアンプに接続すれば、DACからスピーカー出力までをバランス伝送にすることができる。ほかに光デジタル、同軸デジタル、アナログ出力を備えている。
従来機に続き、ネットワークオーディオプレーヤー機能もサポート。WAVとFLAC、ALACはいずれも192kHz/24bitまで再生できるほか、DSD 5.6MHzまでのダイレクト再生が可能になった。一方、映像面では新たに4Kアップスケーリング機能を追加している。
BlueotoothやWi-Fi(IEEE 802.11b/g/n、2.4GHz帯のみ)も内蔵しており、Wi-Fi Directをサポートした点も新しい。自宅に無線LAN環境がない場合でもBD-A1060とスマートフォン、タブレット端末などをWi-Fi Directで直接接続し、楽曲再生や専用アプリによる操作が可能になる。このほか、Miracastによるスマートフォンのミラーリングも可能だ。
本体サイズは435(幅)×86(高さ)×262(奥行き)mm。
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ヤマハは“AVENTAGE”(アベンタージュ)シリーズのAVアンプとデザインとカラーを合わせたBlu-ray Discプレイヤー「BD-A1040」を10月下旬に発売する。
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