目指したのは“家具”――デザイン重視の小型冷蔵庫に秘められたシャープのこだわり(2/2 ページ)
シャープがデザインに注力した小型冷蔵庫「SJ-GD14C」を発売する。外観から要素を徹底的にそぎ落とし、インテリアに溶け込むシンプルな外観を目指したという。そのこだわりを聞いた。
ネイル好きの女性にも開けやすい
前面のシルバーラインは、冷凍庫を引き出すための“取っ手”だ。といっても大きく飛び出してるわけではなく、デザインの一部としてアクセントになっているがうれしいところ。もちろん横から見ると高さはあり、一色氏によると指をかけたときの引き出しやすさにこだわり、厚みと“飛び出し量”、指をかける下面の傾斜まで計算したという。
多くの試作品を作り、試行錯誤の末に割り出した数値は、厚み6.8mm、飛び出し量10.5mm、そしてR(傾斜)は1.2mm。傾斜をなだらかにしたほうが指を入れたときの感触は良くなるが、あえて少し傾斜をきつくしている。それは使う人の爪に配慮したためだ。
「男性は正面から指を入れると思いますが、例えばネイル好きの女性は爪が長めなので、指を横にして入れ、引き出すことになりますよね。この場合でも開けやすい形状を探したところ、この数字に辿り着きました」(同氏)
本体カラーはインテリア空間と相性のいい「ピュアブラック」「クリアホワイト」「メタリックベージュ」をチョイス。メタリックベージュとは聞き慣れない色だが、前面がガラスなので「明るい場所ではゴールドっぽく見える」など、明かりで印象が変わるという。
こだわりは外観だけではない。庫内にもガラス棚飾りとシルバーラインを設けてデザイン的な統一感を持たせたほか、奥の壁にはグレーを配して奥行き感を演出している。
「細部にまでトコトンこだわったガラスドアモデル。小型冷蔵庫の市場において、デザイン性を高めた商品を新たな選択肢として提案していきたいです」(同氏)
発売は2017年1月19日の予定で、価格はオープンプライス。店頭では6万5000円前後(税別)になる見込みだ。
デザイン重視の中型冷蔵庫も
またシャープでは、同時にガラスドアを採用した350Lの中型冷蔵庫「SJ-GW35C」もリリースしている。こちらはインバーター制御でコンプレッサーの回転率を効率よくコントロールすることで節電にも気を配ったミドルクラス。「どっちもドア」をはじめ、「シャキット野菜室」や「どこでもスパイスポケット」といった上位モデルの装備も取り入れている。
カラーはピュアホワイトとメタリックブラウン。1月中旬発売予定で、実売価格は16万円前後(税別)となる見込みだ。
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