オーソドックスだからこそ“役に立つ”ミラーレス、パナソニック「DMC-G8」(3/3 ページ)
オーソドックスなカメラスタイルのミラーレス機といえばパナソニックの“G”である。その最新モデルが「DMC-G8」だ。汎用性が高く、クセのない正常進化型でどんなシーンでも活躍してくれる。
連写はメカシャッター時で約9コマ/秒。AF-Cだと約6コマ/秒。超高速ではないが中堅クラスとしては十分満足できる性能だ。
4Kフォトを使えば、800万画素相当で電子シャッターに固定されるけれども、秒30コマで撮れる上にあとから1枚だけ選べるという良さがあるのでそこはうまく使い分ければOKである。
キットレンズは特筆したい。DMC-GX7 MKIIは薄くてコンパクトで安価な12-32mmのパンケーキズームが付属したが、DMC-G8につくのは12-60mm F3.5-5.6である。
このレンズ、24-120mm相当と、広角から中望遠までカバーしつつ、最短撮影距離が望遠側でも25cmとハーフマクロ並みに寄れる利便性が高いレンズなのだ。レンズ内手ブレ補正も持っているのでDMC-G8だとDual I.S.として動作する。単体で購入するとそれなりのお値段なので、レンズキットで買いたい。
この12-60mmレンズを装着し、iAモードでの広角と望遠の作例もどうぞ。
iAモードで撮影したポートレートも。
他にもフォーカスセレクト機能にフォーカス合成(異なるフォーカス位置の写真を合成して被写界深度の深い写真を作る)、インターバル撮影、各種フィルター、凝ったシーンモードなど細かい撮影機能や設定も多くあり、その気になればかなり凝った撮影も可能だ。動画機能も優秀で、4K動画をMP4でも撮影できる。
特筆すべき強い個性はないけれども、その分扱いやすいし、汎用性が高くてどんなシーンでも活躍すること間違いなしのカメラである。
汎用性や幅広い活躍の場をもとめるならDMC-G8が、スナップ撮影がメインならDMC-GX7 MKIIかな、と思う。オーソドックススタイルの役に立つミラーレス一眼が欲しい人には超お勧め。
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