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Cerevoのロボット・デスクライト「ルミジェント」とVRグローブ&シューズ「タクリム」を体験したCES 2017(2/2 ページ)

Cerevoブースでは、音声操作に対応したロボット・デスクライト「ルミジェント」とVRグローブ&シューズ「タクリム」を体験できた。敵を蹴散らす感覚がクセになりそうだ。

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敵を蹴散らす感覚がクセになるTaclim(タクリム)

 もう1つの新製品Taclim(タクリム)は、ゲーム機器やスマホとワイヤレス接続して、VRコンテンツに合わせてグローブとシューズに内蔵する8個のタクタイルセンサー(圧力分布を検知して触覚を返すセンサー)により、VRコンテンツに合わせて両手と両足に触感をフィードバックする。これによって、例えば砂の上を歩いたり、手でモノに触れたようなリアルな触感がVR映像とともに得られるようになる。センサーは日本電産セイミツがタクリムのために専用設計したものを搭載する予定。


タクリムの手に持って使うグローブコントローラー

こちらはタクリムのシューズ。靴底の前後と足の甲に乗ってくる部分にタクタイルセンサーを、片足3つずつ搭載している

 CESの会場で初披露されたプロトタイプを使ったデモを筆者も体験する機会を得た。ジェムドロップが1月末に発売を予定するPS VR向けのゲームソフト「ヘディング工場」を今回のデモ用にカスタマイズしたコンテンツが使われ、「木」や「砂利道」「木」など踏む床の材質に合わせて異なる触感が返ってくる不思議な体験が味わえた。向かってくる敵にグローブを握った拳でパンチやキックを放って蹴散らせる感覚が気持ち良くてクセになる。


地面を踏むと異なる感触が返ってくる

 装着したユーザーの手足の動きはタクリムに内蔵する9軸センサーが検知して、VR空間の映像内に反映する。タクリム向けの開発環境はUnityプラグインとして提供を予定しており、今後タクリムを入出力デバイスとして使うコンテンツをサードパーティーが自由に開発できる環境も整えられるという。触感データはいくつかの基本的なサンプルデータが用意されるほか、WAV形式のファイルを取り込めばオリジナルの触感データも作成できるようになる。

 国内での発売予定時期は今秋。業務用も含めて10〜15万円程度の値付けを予定しているようだ。コントローラーとして機敏な反応をみせてくれるところには高い技術と完成度を感じるものの、特にシューズの方はまだ履き心地やデザインがブラッシュアップされていくことだろう。近く日本国内のイベントで体験できる機会も楽しみに待ちたい。

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