英語力を磨きたい人にもおすすめ
スマホアプリには学習履歴・到達度を“%”で表示したり、検定メニューの総合スコアも一覧にして並べられるので、続ける意欲もわいてくる。敢えて欲張るなら、レッスンポッドを持ち歩けない通勤時間など外出先ではアプリだけでレッスンを進めることもできたらうれしい。
レッスンポッド1台に対して家族が何人でも同時に使えるのだが、アプリに表示される学習の達成履歴もミックスされてしまう。レッスンポッドが1対1の対話形式に最適化したシンプルな学習スタイルを採っているため、本体に1件の学習履歴しかメモリーできないからだ。数人のユーザーを個別に登録して、メモリーにそれぞれメンバーの学習履歴を分けて持てれば、語学力の違う大人と子供も一緒にレッスンポッドを活用できそうだ。
レッスンポッドは電源を入れてスタンバイ状態にしておくと、日時を教えてくれたり、簡単なあいさつにも答えてくれる。人感センサーが人を検知すると、帰宅した時に「Welcome back!」と呼びかけてくれたりもする。現在のシンプルなデザインも悪くないのだが、本体のフロント側にディスプレイがあって、時刻や日時を常時表示してくれたり、メッセージを声と一緒にテキストでも語りかけてくれると便利だし可愛さも増してきそうだ。
レッスンポッドは学習のペースをぐいぐいリードしてくれるので、ナビゲーターとして優秀だと思う。それぞれテキストの出来映えもよく、英語を1から学びたい、あるいは身につけた英語をブラッシュアップしたいと考える方は、続けて使うと効果が感じられそうだ。ただし、音声認識のエンジンなどインタフェースの調整はもう少し詰めた方が良さそうだ。例えば、あるメニューを選択した後で「前に戻る」操作をしたい場合に、タッチセンサーを長押しして会話やコンテンツを途中で終了しなければならない。音声操作に加えて、タッチセンサーの複数タップやスワイプなどの操作も加えることができればより使いやすくなると思う。
外国語に限らず、教育や学びをサポートするスマートロボットの役割はこれからますます大事になってくるにちがいない。レッスンポッドは操作性にまだ少し改善して欲しいところはあったものの、これほどの技術を可愛らしいコンパクトな本体にまとめ上げたカシオの底力を感じさせる製品だった。これからシリーズがどんなふうに成長していくのか楽しみだ。
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