Google Earthで旅の軌跡を振り返ってみた
ロケーションメモリーの履歴データは時計の内蔵メモリーに保存される。時計の画面で履歴を呼び出して表示することもできるが、Googleドライブを介してGoogle Earthで展開できる「.klm」データとしてエクスポートしておき、PCの画面で見られるようにもなっている。
エクスポートの手順は「設定」から「KLMで出力」を選び、任意の日付で記録されているデータを選択。MacのGoogle Earthアプリでエクスポートしたファイルを読み込んでみると、旅行中に移動した道のりを振り返ることができて楽しかった。
ただ、マークや音声メモも一緒にエクスポートができないのが残念だ。Google Earthに対応させるのが難しい情報なのであれば、表示はもっと簡易なものでもいいので、カシオオリジナルのビュワーアプリにも登場を期待したい。WSD-F20はカシオのデジタルカメラ「EX-FRシリーズ」とも連携ができるので、もしカメラで撮影した写真をビュワーの中にタグ付けることもできたら最高だ。
時計とスマート機能を上手にまとめたアウトドアギア
今回はロケーションメモリーの機能を中心にチェックしたが、WSD-F20は時計としての操作感・装着感を高めつつ、スマート機能は上手にまとめた完成度の高いアウトドアギアであると実感した。
そもそもGPSは時おり電波を安定してつかめないことがあるし、地図機能は画面サイズを考慮すればかえってスマホの方が見やすい場合もある。ただスマホを取り出せない場所でもさまざまな情報を確認できるのが時計のいいところだ。そのメリットを生かしながらアウトドアシーンでの使い心地を丁寧に磨いてきたスマートウォッチであることが、使い込むほどに伝わってくる。タッチパネルと物理ボタンによるインタフェースの反応は安定しているし、時計としてのハンドリングも冴えている。スマートウォッチは初めて使うという方にも、水濡れや衝撃による故障をある程度気にすることなくラフに扱えるタフネス設計が頼もしい。これだけのイノベーションを従来の腕時計サイズにまでコンパクトにできたことには敬意を表すべきだが、今度は“トラベルギア”に注力して、女性が手首に身に着けやすいもう一段コンパクトなスマートウォッチにもぜひチャレンジしてほしいと思う。
関連キーワード
地図 | 腕時計 | スマートウォッチ | スマートフォン | ダウンロード | Google | アウトドア | アプリケーション | GPS | カシオ計算機 | Android | Google Earth | 旅行 | Android Wear | 位置情報 | Wi-Fi | Android Wear 2.0 | 海外旅行 | Google Maps | Apple Watch
関連記事
- 英語を学ぶならロボットもいいね――カシオの「Lesson Pod」入門
- Amazon Alexaにも対応予定――日本のスタートアップ、ネインが開発する“スマートイヤフォン”とは?
- ソニー初のロボットプログラミング教材「KOOV」で学んでみた
ソニー・グローバルエデュケーションからロボットプログラミングの学習ツール「KOOV」(クーブ)が発売された。今回は開発者インタビューと、タッチ&トライの両方でKOOVの魅力に迫る。はたしておっさんはブロックアーティストになれるのか? - 変形ロボットとプロジェクターが合体!? わが家に「Tipron」がやってきた
国内ベンチャーの雄、Cerevo(セレボ)からプロジェクターを搭載する可変型ホームロボット「Tipron(ティプロン)」がついに発売された。どんな製品なのか。その実力を検証すべく、いつもの体当たりを試みた。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.