2017年秋、「aiwa」(アイワ)ブランドのオーディオ・ビジュアル機器が復活する。ソニーからブランド使用権を譲り受けた十和田オーディオが、9月から4K対応テレビや音楽プレーヤーなどを国内外で販売すると明らかにした。
ハイレゾ対応ポータブルプレーヤー「HS-HB10」は、最大192kHz/24bitのPCM音源(WAV、FLAC、ALAC、APE)を再生可能。Bluetoothやライン出力を備えているほか、ボリューム最大でも約18時間というスタミナ再生も特徴だ。ストレージはSDメモリーカードを使用する(128GBまで対応)
「XR-WS100」は130mm角というコンパクトなキューブ型スピーカー。ハイレゾ対応のスピーカーを搭載し、「HS-HB10」などとアナログ接続すればハイレゾ品質の音楽を楽しめる。またデュアルバンド対応のWi-FIを内蔵。インターネットラジオやSpotifyなどストリーミングサービスに対応する
かつてソニーグループの一員として手頃な価格のオーディオ機器を販売していたアイワ。経営不振から2002年にはソニーが吸収合併するものの、その後もふるわず、2008年にブランドを終息させた。
一方の十和田オーディオは、長らくソニーのEMS(電子機器の受託製造業者)としてオーディオ機器の設計や製造を手がけてきた会社だ。国内外に工場を持ち、現在も各種音響機器や通信機器、デジタル放送チューナーなどの開発と製造を行っている。
2017年2月、ソニーはアイワブランドの使用権を十和田オーディオに譲渡し、春には新しいアイワ株式会社が誕生した。新生アイワブランドが発売するのは、ハイレゾ対応のポータブルオーディオプレーヤー、Bluetoothスピーカー、CDラジカセ、アナログレコードプレーヤー、そして4K対応テレビなど。いずれの製品も取引先などと仕様を詰めている段階で最終的なものではないが、ハイレゾ対応のポータブルプレーヤーで1万9800円前後、55V型の4Kテレビが13万8000円前後など、手頃な価格帯を想定している。「価格だけではない。(aiwaブランドにより)ユーザーに安心して使ってもらえると考えている」(同社)
「SB-TW8」は、すっきりしたデザインのシンプルなBluetoothスピーカー。内蔵バッテリーで約30時間(ボリューム50%時)の連続再生が可能だ。サイズは220(幅)×62(奥行き)×68(高さ)mm。アナログ入力も備えている
スピーカー一体型のCDラジオやCDプレーヤーもラインアップ。中でも写真の「CSD-M20」は、ワイドFM対応のAM/FMチューナーとCDプレーヤーに加え、カセットテープレコーダー機能を備えた多機能ラジカセになる
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