30代にとって「情報が早い」「役立つ」「有益」なメディアはウェブサイト?

» 2007年04月11日 20時20分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

夜9時から10時台は雑誌を読みふけり、“夜のくつろぎタイム”を過ごす。しかし時間だけを見ると、テレビの視聴時間が最も多い。そのぶん身近に感じているようだが、今後は「見直し」傾向にあるかもしれない。その背景には情報がキーワードにあり、ライフスタイルに変化が出てきたのか?

 30代のインターネットユーザーを対象にメディアの接触状況とメディア観について、インフォプラントがアンケートを実施し、その結果をまとめた。調査の実施日は3月24日から26日までで、男女各150人、計300人から回答を得た。

 「情報が早いと思う」(複数回答形式)という質問に対しては「ウェブサイト」が79%でトップ。このほか「情報収集に役立つ」のは85%、「有益な情報がもっとも多いと思う」が58%と、いずれもウェブサイトが1位となった。

 速報性や有益性においても、ウェブサイトは他のメディアを圧倒。30代にとって情報収集を重視している、という結果が数字に現れた。

身近なテレビだが、今後は視聴時間が減少か

 一方「身近に感じるメディア」としては、「テレビ」が最も多く73%に達した。ウェブサイトは2位の64%。

 テレビの視聴時間は、男性71%、女性56%が「3時間未満」だった。ただ「今後見たり聞いたりする時間をもっと増やしたいと思うメディア」としては、ウェブサイトが46%と最も多かった。その時間を増やすために減らしても良いと思う時間は、「テレビを見る時間」が32%と目立った。

 テレビを身近なメディアと位置づけながらも、今後はウェブサイトを利用する時間が増えるかもしれない、という結果が出た。

ラジオと雑誌離れが進む?

 「1年前と比べて聞いたりする時間が少なくなっているメディア」は、男性が「ラジオ」で37%、女性は「雑誌」が40%にも上った。

 ラジオは女性が51%、男性36%、全体で43%が「聞かない」と回答。聞く時間帯は平日で「午後2時から4時台」が多く、FMで音楽を聞く人が多かった。

 新聞を読む時間は、「10分から15分未満」が21%で最も多く、3分の2が「30分以内」。「読まない」と回答したのは26%。やはり読むのは通勤時間帯が多く、休日は1時間ほど遅く読む傾向がある。

雑誌は「10分から15分未満」が15%となり、「読まない」のは37%を占めた。読む時間は平日・休日ともに、夜9時から10時台が中心。雑誌のジャンルはファッションや漫画・コミックが目立った。

 ウェブサイトを利用する時間は、「1時間から2時間未満」が多くて31%、続いて「2時間から3時間未満」が24%。よく利用するサイトは「検索サイト・ポータルサイト」の活用が62%、「アンケート・懸賞サイト」は52%、「ショッピングサイト」が45%と続いた。

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