YouTubeなどのビデオサイトの人気拡大により、インターネット上を流れるHTTPトラフィックの量が、P2Pトラフィックを追い抜いた。米ネットワーク機器会社Ellacoya Networksが6月18日に報告した。
Ellacoyaは北米の約100万のブロードバンド加入者のネット利用状況を調査。その結果、インターネットトラフィックのうち、オーディオ・ビデオストリーミングを含むHTTPトラフィックが約46%を占め、P2Pトラフィックが37%を占めたことが分かった。ニュースグループは9%、非HTTPビデオストリーミングは3%、ゲームは2%、VoIPは1%だった。過去4年間はP2Pトラフィックがネットワーク帯域の大部分を占めていたが、オーディオ・ビデオストリーミングの利用増でHTTPトラフィックが拡大した。
HTTPトラフィックのうち、45%は従来型Webページ(テキストや画像など)の閲覧が占めた。ストリーミングビデオは36%、ストリーミングオーディオは5%。YouTubeはHTTPトラフィックの20%、インターネットトラフィック全体の10%を占めたという。
「YouTubeなどブラウザで視聴するタイプのビデオは、帯域消費全体だけでなく、ネットワーク上のアプリケーショントラフィックの分布にも大きな影響を及ぼした。ユーザーのネット利用はブラウジングからリアルタイムストリーミングへと急速に変化している。向こう1年のうちにこのトレンドを加速させる新しいアプリケーションが登場するだろう」とEllacoyaは述べている。
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