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» 2007年10月09日 02時27分 公開

ANAマイレージクラブが大幅リニューアル

2008年1月から2009年4月にかけて、ANAのマイレージプログラムが変更される。国内線一律から距離別へ変更、繁忙期/閑散期の導入で1年中マイルが利用できるなど、変更ポイントは多岐にわたる。

[Business Media 誠]

 全日本空輸(ANA)は10月2日、同社のマイレージプログラムである「ANAマイレージクラブ」を、2008年4月1日からリニューアルすることを明らかにした。

 リニューアル内容は多岐にわたり、かなり複雑な内容になっている。主な変更内容は、以下の通りだ。

  1. マイルの有効期限が「翌々年の年末」から「36カ月先」へ変更
  2. 特典航空券の交換に必要なマイル数について、「国内線は一律、国際線はゾーンごと」から「旅程距離、シーズンごとに変動」へ変更
  3. 国内線で特典航空券を利用する場合、近距離線に必要なマイルは少なくなるが、遠距離線(羽田−北海道、羽田−沖縄など)は必要なマイルが増える
  4. 特典航空券が交換できない時期がなくなり、繁忙期でも利用可能に
  5. ANAプレミアムメンバーの昇格条件を変更

 以下、導入時期ごとに分け、従来のプログラムと比較しながら、新しいマイレージプログラムについて紹介する。

2008年1月からの変更点

 ANAプレミアムメンバー(ダイヤモンドサービス、プラチナサービス、ブロンズサービスメンバー)への到達基準が、従来の「プラチナポイント」から「プレミアムポイント」に変更される。また、搭乗回数による条件もなくなる。例えばANAブロンズサービスへの到達基準は、従来「30回以上かつ1万プラチナポイント以上」または「3万プラチナポイント以上」だったが、2008年1月からは「3万プレミアムポイント以上」に統一される。

 プレミアムポイントは、以下の式で計算される。搭乗ポイントは、搭乗クラスや運賃(航空券の種類)などに応じて付けられるボーナスポイント。

「区間基本マイレージ」×「搭乗クラス・運賃倍率」×「路線倍率」+搭乗ポイント


 このほか、旅達会員になると、割引運賃(旅行系など)で乗った場合の獲得マイルが5%増える。

2008年4月からの変更点

 マイル有効期限が「翌々年の年末」から「利用月から数えて36カ月先」へ変更される。また、従来特典航空券に交換するのに必要なマイルは、国内線は一律1万5000マイル、国際線は旅程ゾーンごとのマイル数だったが、いずれも距離に応じて必要マイル数が変動する仕組みになる。このとき搭乗日が、ハイシーズン(繁忙期)、レギュラーシーズン、ローシーズン(閑散期)のいずれに属するかでも変わってくる。国内線の普通席の場合、例えば以下のようになる。

全旅程の距離(マイル) ローシーズン レギュラーシーズン ハイシーズン
0〜600(東京−大阪等) 1万1000 1万2000 1万5000
601〜1600(東京−札幌等) 1万2000 1万5000 1万8000
1601〜2000(東京−沖縄等) 1万4000 1万8000 2万1000

 これまでと違い、繁忙期を含め一年中利用できるようになったのは良いが、長距離利用の場合は必要なマイル数がかなり増えることになる。

 また、ANAゴールドカードを継続する場合のボーナスポイントも変更される。これまでもANAゴールドカードを継続する時に2000マイルのボーナスマイルが付いたが、これに加えANAゴールドカード会員で、かつANAプレミアムメンバー(ダイヤモンドサービス、プラチナサービス、ブロンズサービスメンバー)であれば、2000+2000マイルが付くことになった。

 さらにダイヤモンドサービス会員向けに、特典が多様化して選択可能になるほか、2009年3月末までのキャンペーンとして、特典航空券に必要なマイルの2倍を使えば、空席がある限り、搭乗前日まで席を予約できるというサービスを提供する。

2008年秋、2009年4月からの変更点

 2008年秋から、「eクーポン」と称して、オンラインで利用できる航空券専用の電子クーポンを導入する。

 またアップグレードポイントを強化。これまでANAプレミアムメンバーに付くアップグレードポイントはステータスごとに一定だったが、2009年4月からは「ステータス+プレミアムポイント獲得数」によって決まることになる(参照リンク)

「ためやすくなる」半面、従来より不利な点も

 ANAのマイレージプログラムは、2003年から電子マネー「Edy」に対応するなど、身近に感じられ、ためやすいマイレージプログラムを目指してきた経緯がある。8月現在、ANAマイレージクラブの会員数は約1630万人、提携店舗は約9万店だ。

 今回のリニューアルも、マイルの有効期限を延ばす、使えない期間をなくすなど、「よりためやすく」という延長線上にある。その一方で“国内短距離の移動を繰り返してマイルをため、特典航空券で長距離便に乗る”“距離が長い路線(欧米線など)を中心に使うが回数は少なめ”という人などは、従来よりも使い勝手は悪くなる。

 長期にわたるリニューアルだが、上述のように最大の変更は2008年4月から。現在ANAのマイルをためている人は、まずは手持ちのマイルをカウントしてみてはいかがだろうか。

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