ほかの人がどんな風にクレジットカードを使っているかは、なかなか知る機会がないもの。今回はBusiness Media 誠の執筆陣に登場していただき、どんなカードの使い方をしているか教えてもらいました。
「あなたのクレジットカード見せてください」と題した年末年始の特別企画。最終回に登場していただくのは、毎週月曜日の連載・時事日想でおなじみの藤田正美氏です。
「ニューズウィーク日本版」の創刊に携わり、編集長として活躍していた藤田さん。会社を辞め、フリーの執筆者として独立したことを機に、クレジットカードの使い方が大きく変わったといいます。フリーに転身したことで、カードの使い方がどう変わったのでしょうか?
――藤田さんが使っているカードを見せてください。
藤田 財布に入れて持ち歩いてるのは、「アメリカン・エキスプレス・カード」(アメックス)、JCBの一般カード、「日産カードVISA」の3枚です。
――このほかにもカードを持っていますか?
藤田 クレジットカード、かなりたくさん持ってますよ。この3枚のほかにも、(家電量販店の)コジマのカードを筆頭に、小売店で作らされた提携カードがいろいろあるし、三菱東京UFJ銀行のVISAカードもあるし……。何枚あるか数えたこともないんだけど、“持ってるだけ”のカードはいろいろありますね。
――その中で、使っているのはどれでしょう。
藤田 持ち歩いている3枚の中で、主に使っているのはJCBだけです。もう20年以上使ってるし、優良会員だと思うよ。Amazonとか、ジムの会費とか、携帯電話の料金とかの引き落としが中心。あとは、妻が多少の買い物をするくらいかな。
このほか日産カードがETC用で、それはクルマを修理したり、高速に乗ると使うことになるくらい。アメックスは以前はよく使っていたのですが、今はほとんど使っていません。
――どうしてカードを使わなくなったんでしょうか?
藤田 もともと(ニューズウィークの編集長をしていた)会社員時代は、かなりカードを使っていました。会社の費用として使ったお金は、全部カードで支払うようにしていたので。海外出張(主に米国)も多かったので、出張中はやはりカードが便利ですから。
会社の経費をカードでまとめるのは確かに便利なんですよ。万が一領収書をなくしても(なくしたことはないけど)、カードの利用履歴がその代わりになると思えば安心ですし。
カードを使わなくなったのは、会社を辞めてフリーになったからです。原稿料が振り込まれる日は各社でバラバラなのに、カードだと、いつ引き落とされるのかタイミングを気にしなければいけない。クレジットカードというのはやはり、会社員にとって使いやすいシステムなのだと思いますよ。
だから今は、非常にシンプルな支出コントロールの方法です。方針は「現金で払えることしかしない」「持っているだけしか使わない」。これだけ。
――そうですか! 「いくら以上ならカードで支払いますか?」って聞きたかったんですが、それは愚問ですね。
藤田 うん、よっぽど手持ちの現金がないときしか、お店でカードは使わないから。カードで支払うのは年に数回、片手で数えられるくらいしかないからね。むしろたくさん支払うとき、現金はいいよ。「現金で払うから、いくらにしてくれる?」って交渉できる(笑)。エアコン5台買ったときにはずいぶんまけてもらったなあ。
――なるほど(笑)。それにしても、会社員時代それだけ海外出張があったら、よほどマイルが貯まったんじゃないですか? なぜマイラーにならなかったんでしょう。
藤田 一応JALやユナイテッド航空のマイレージカードは持っていたけど、バラバラな会社の飛行機に乗っていたから、早々に挫折しちゃったんだよね。最初から意識してまとめるようにしないと、とてもマイルは貯まらないですよ。
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