次期衆議院議員選挙の各政党の獲得議席数を、「予測市場」の仕組みを活用して予測する実験サイト「shuugi.in」β版が1月11日に公開された。ユーザーは仮想市場に参加し、仮想通過「S$」(衆議ドル)で各政党の仮想株式を売買。仮想株価の動きや選挙関連ニュースの動向を見ながら取引して売却益を得る。
静岡大学情報学部の佐藤哲也研究室が開発した。市場は、各政党の獲得議席数のほか、衆院選投票日の日程(「08年1〜2月」「08年3〜4月」などから選ぶ)や、次期総理大臣候補など6種類。ユーザー登録すれば1万S$が与えられ、各市場の株式を売買できる。
売買注文は、指し値でも成り行きでも可能。株取引の経験がないユーザー向けに、簡単に取引できる仕組みを備えた。現在の価格に対しての印象を、「高すぎる」「やや高い」「やや安い」「安すぎる」の4つから選び、「高すぎる」「やや高い」なら売り注文を、「安すぎる」「やや安い」なら買い注文を入れる。
参加人数や取引量が極端に少ない場合は、自動取引を行うプログラムが稼働。プログラムによって流動性を確保し、安定的な予測が可能になるという。
株価の変動は折れ線グラフで表示する。ユーザーごとの保有資産のランキングや、選挙関連ニュースも掲載した。
市場に関する最新情報をTwitterで更新する。「衆院選投票日の08年7月〜8月が暴落しています」「衆院選獲得議席数の自民党が上昇しています」などといった情報を確認できる。
同研究室は「shuugi.inを通じて、情報化に対応した民主主義のあり方について検討したい」としている。
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