仙台での打ち合わせは、予想外に時間がかかってしまった。そこで「仙台→東京」の新幹線を、少しあとの時間に変更しようと思ったのだが、モバイルSuicaのアプリを立ち上げると、すでに新幹線のチケットは使い終わったことになっており、変更を受け付ける画面が出てこない。出発時刻まではまだ30分ある。モバイルSuica特急券は、出発時刻の6分前まで変更が可能なはずなのに……。
どうしていいか分からないので、みどりの窓口に行き、携帯を見せて聞いてみると「これでは変更できないですよ。もうきっぷを使い終わったことになっています」と係員。
筆者は「古川→仙台」「仙台→東京」を分けて買ったつもりでいたのだが、きっぷは1枚通しで買ったことになっているという。「1枚で買った場合、途中下車はできないことになっているはずです。つまり、お客様はもうきっぷを使い終わった状態ということです」という。仙台で途中下車したつもりだったが、仙台で降りた時点できっぷを使い終わったことになっていたらしい。仙台→東京の列車は予約済みなのに……。
改めてアプリを立ち上げ直してみると、ログイン後すぐに出てくる「注意事項」の中に、確かに「途中下車した場合は前途無効になります」と書いてある。きっぷを予約する画面の直後に出てくれれば、多分気付いたのに……。しかし窓口の係員は親切で、「このまま改札を通っても、(仙台→東京の)新幹線には乗れないから、改札の係員に伝えておきます」と言って、改札へ連絡してくれた。列車の変更はさすがにできなかったが、改札でモバイルSuica特急券の画面を見せ、当初予約した列車で東京に戻ることができた。
注意事項のところに出てくるように、モバイルSuica特急券で下車した場合は、前途無効になります。「古川→仙台」「仙台→東京」の区間を分けて2本の新幹線を乗り継ぐことはできますが、これはあくまで改札を出ない場合です。
この例のように仙台で改札を出たい場合は、1枚のきっぷで新幹線を乗り継ぐのではなく、2枚別々のきっぷを買ってください。ただしその場合、1枚で買った場合と値段が違うことがあります。(JR東日本広報部)
仙台で改札を通ったあとの話だ。Case 2で書いたように、間違った座席に座っていたために車掌にきっぷの提示を求められ、山がちなトンネルを通りながら何度も通信を試みた結果、携帯電話のバッテリーがあっという間に減ってしまった。バッテリーの残量を示す目盛りはあと1つしか残っていない。
おそらく、携帯電話のバッテリーが切れていても改札は通れるだろうが、今回はCase 4で書いたとおり、きっぷの状態としては仙台で使い終わったことになっているので、おそらく改札で携帯の画面を提示しないと、新幹線改札を通ることはできないだろう。
しかしこんな時に限って、頻繁にメールが届く。仕方がないので携帯の電源を切ってできるだけバッテリーを使わないようにし、上野駅に着いてから再度電源を入れ直して、画面を見せて改札を通してもらった。
携帯電話のバッテリーが切れても、しばらくのあいだは改札を通ることができます。ただし、今回のケースのように、アプリの画面を見せないといけないのに電源が切れてしまったというような場合や(通常利用ではアプリの画面を見せて改札を利用することはないので、駅での対応は誤りと思われますが)、どうしても改札を通れないといった場合には、改札で現金精算していただくようお願いします。なお、現金精算の証明となるものを保管していただき、モバイルSuicaコールセンターへご連絡ください。その後、コールセンター宛あてに精算の証明を郵送していただき、確認後、使用できなかったモバイルSuica特急券から手数料を差し引いて払い戻しをいたします。(JR東日本広報部)
家に帰ったあと、今日1日で使った経費の請求書をまとめておこうと思って、ハタと気が付いた。モバイルSuica特急券の場合、携帯だけできっぷを買えてしまうので、請求書をもらう場面がそもそもない。しかし経費精算の期日は数日後だ。
特に今回の場合、筆者と神尾氏は別々にモバイルSuicaで新幹線のきっぷを買っている。こういう場合、まとめて請求書をもらうことはできないのだろうか。
モバイルSuica特急券の領収書が必要な場合には、PCでモバイルSuicaのページにアクセスし、登録したメールアドレスとパスワードでログインしてください。「ご利用明細書・払戻計算書」というメニューを選ぶと、きっぷ購入後、1回だけ「ご利用明細書」の印刷ができます。
ご利用明細書には、モバイルSuica特急券を買った日付、金額、乗車日、乗車区間、座席番号が書かれていますので、これを領収書の替わりにしてください。
なお、ログインできるのは本人だけなので、他の人の分のご利用明細書を印刷することはできません。(JR東日本広報部)
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