FXの口座数が1年で約2倍に

» 2008年08月07日 21時11分 公開
[堀内彰宏,Business Media 誠]

 比較的少額の資金からレバレッジをかけて外国通貨を取引できるFX(外国為替証拠金取引)。外為法改正を受けて1998年に登場したばかりの金融商品だが、近年急速に個人投資家の間に浸透しつつある。

 矢野経済研究所の調査によると、2008年3月期の口座数はFX業界全体で123万7319口座。2007年3月期の64万4802口座から91.9%も増加した。同研究所はその原因を(1)セミナーの実施、キャンペーンによる開拓(2)高スペック商品の投入による投資環境の充実(3)投資コストの低減――にあると分析している。

口座数推移(出典:矢野経済研究所)

 口座数は2007年3月期の倍近くまで伸びたものの、預り証拠金残高は6964億2400万円と13.5%の増加にとどまった(2007年3月期6133億6300万円)。同研究所では、「2007年秋や2008年春の急激な円高によって外貨買い投資家の資産が減少したこと」が要因とみている。

 面談や電話、メールなどによるヒアリング調査で、対象は商品先物会社、専業会社、証券会社、異業種からの新規参入会社など128社。調査期間は2008年5月から7月。

預り証拠金残高推移(出典:矢野経済研究所)

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