全国約3700店で持ち帰り用レジ袋を全廃――日本マクドナルド

» 2008年11月25日 19時22分 公開
[Business Media 誠]

 日本マクドナルド(マクドナルド)は11月25日、環境負荷を軽減するため、全国のマクドナルド約3700店で持ち帰り商品の簡易包装を開始すると発表した。12月1日から東京都内の店舗を皮切りに、現行のレジ袋(S、Lサイズ)を廃止。新たに無漂白紙の手さげ袋を導入するほか、紙袋(S、M、Lサイズ)も無漂白の素材に変更する。

 12月からは全店で、「ドリンク1点の場合は包装なしでそのまま渡す」「バリューセット1点の場合は手さげ袋に入れず、温かいものと冷たいものに分けて紙袋に入れ、紙袋2個を渡す」「バリューセット複数点など紙袋3個以上の場合は、紙の手さげ袋に入れて渡す」などを実施していく。マクドナルドによると、簡易包装を導入することで、年間で約2300トンのプラスチック資源(CO2換算で約6200トン=ヒノキ約24万8700本の年間CO2吸収量に相当)の削減効果を見込んでいる。

 マクドナルドでは2007年10月から、「レジ袋・紙ナプキン削減」キャンペーンを実施している。その結果、開始から1年間で約480トンの紙資源・プラスチック資源の削減効果があったという。「消費者の環境への意識が一層高まっていることを受け、持ち帰り包装類を見直し、一歩踏み込んだ環境対策として簡易包装の開始を決めた」(マクドナルド)としている。

新たに導入する紙の手さげ袋(左)と紙袋3種(右、出典:日本マクドナルド)

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