おくりびと効果!? 「葬儀関係の職業」のイメージがアップ

» 2009年03月18日 13時33分 公開
[Business Media 誠]

 米アカデミー賞外国語映画賞を受賞した「おくりびと」。その「おくりびと」を鑑賞した人(103人)に、感想を聞いたところ「『葬儀に関する仕事』に対して尊敬の思いが強くなった」(42.7%)が最も多いことが、ライフネット生命保険の調査で分かった。次いで「死生観について改めて考えた」(39.8%)、「日本の美しさを改めて感じた」(34.0%)という結果となった。

「おくりびと」鑑賞後の感想(出典:ライフネット生命保険)

 また映画に登場した「納棺師」という職業については「厳粛な職業だと思った」(62.1%)がトップ。以下「日本の儀式を受け継ぐ伝統的な職業だと思った」(54.4%)、「尊敬できる大切な職業だと思った」(46.6%)といった感想が目立った。

 「おくりびと」を鑑賞後、葬儀に関わる職業のイメージについてどのように変化したのだろうか? 約8割の人(78.7%)が「イメージが良くなった(ややイメージが良くなったを含む)」と回答。また家族が葬儀に関わる職業に就くと仮定した場合、「おくりびと」を鑑賞した人の2人に1人(53.4%)は「賛成したい(やや賛成したいを含む)」と答えたのに対し、鑑賞してない人(897人)で「賛成したい(やや賛成したいを含む)」は26.5%。「映画『おくりびと』は、観た人の葬儀に関わる職業の職業観を大きく変化させているようだ」(ライフネット生命保険)

家族が「葬儀」に関わる職業に就くと仮定した場合の対応(出典:ライフネット生命保険)

 「自分」が亡くなったと仮定した場合、自分の葬儀費用についてはどのように思っているのだろうか? 全員(1000人)に聞いたところ、「費用をかけたいと思う(やや費用をかけたいと思うを含む)」は18.5%。また「大切な人」の葬儀の費用については「費用をかけたいと思う」が74.2%と、「大切な人」のほうが「自分」よりも55.7ポイントも上回った。自分の葬儀費用は節約したいものの、大切な人にはなるべくかけてあげたいという人が多いようだ。

 携帯電話による調査で、10代から50代までの男女1000人が回答した。調査期間は3月10日から3月12日まで。

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