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» 2009年04月02日 16時27分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:米国での景気底入れ期待から大幅高 (2/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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明日の相場雑感

 米国でも景気底入れ感が出てきました。金融不安が薄らぎ、信用収縮懸念が薄らぎ、そして景気底割れ懸念が薄らいだことでセンチメントはだいぶ上向いているようです。漠然とした景気底入れ感だけではなく、米国でも住宅関連の指標や自動車販売の「底」が見え始めたことで日本市場も底入れ感が出て来たものと思います。まだ雇用問題などは底入れ感が出ているわけでもないのですが、少なくとも最悪の時期は過ぎたとの見方も強いようです。

 新年度入りと言うことで売りが止まった面もあるようです。まだまだ今年の初めと同じように「期待」が先走りしていると見られますが実際に底堅い経済指標の発表を見ると「不景気の株高」も期待されます。ただ、相変わらずマスコミなどは慎重なコメントが多く、そうしたコメントを見ていると疑心暗鬼にならざるを得ないという感じです。

 いつもこのコラムでも述べるのですが、例えば「アジア株が高いから日本株が高い」などということも平気で述べているマスコミもありますが、完全に間違いとは言いませんが、中国株が高いから日本株を買う、などということはまずありえないと思います。米国景気の底入れ感があるので、日本株が高く、そして米国株や日本株が高いのを見て、景気底入れ期待から中国株が高い、と言うのが真の姿なのです。

 こうした、ちょっと「本当のこと」とずれて報道されることも多く、本当の相場の動向を見ることは必要なのではないでしょうか。米国株式市場でも一般的な指標は「ダウ平均」で、ダウ平均が高いと株式市場が高いと言われることが多いのですが、実際にはダウ平均は「たった」30銘柄の平均ですし、自動車株や金融株などが大きく動くとそれだけで大きく動いてしまうことがあるのです。ですから、ダウ平均が高い場合でも相場全体としては「弱い」こともあり得るわけで、そうした時に実際に相場の「本当の姿」を把握しておく必要はあるものと思います。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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