利益確定売りに押されるも金融株が堅調で底堅い清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年04月14日 08時48分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

ディフェンシブ銘柄の反発も見られるか

ブリヂストン(5108) 1550 ▼15

 乗用車用タイヤを生産する中国の工場の生産能力を引き上げる。世界的な自動車販売の不振で足元のタイヤ需要は縮小しているが、中国市場は中長期的に拡大が見込めると判断した。

凸版印刷(7911) 747 △7

 太陽光パネルの裏に張り巡らす「バックシート」という部材の国内最大級の新工場が完成した。太陽光パネル部材の需要は今後さらに拡大すると見ており、2010年に同工場を拡張することも計画している。

住友金属

 インドで高炉からの一貫製鉄所を合弁で建設する。現地企業と合弁会社を設立し、2015年を目処に稼動させる。日本の鉄鋼大手がインドで高炉を建設するのは初めて。インドなど新興国でも足元の鉄鋼需要は頭打ちだが、社会インフラや自動車向けの成長を見込んで大型投資に踏み切る。

東芝

 世界最高出力のハイブリッド車向け電池など、2種類の車載・産業用高機能リチウムイオン電池を開発した。ハイブリッド用は最短で1分半の急速充電が可能でプラグインにも対応、このほど量産体制を整えた。エネルギー容量の大きい電気自動車用のサンプル出荷も今秋にも開始する。

日本ユニシス(8056) 660 ▼11

 電気自動車向けの充電設備を開発し、充電スタンド事業に参入する。設備の管理や課金などのサービスも提供し、商業施設やレジャー施設に売り込む。電気自動車用の充電設備は既に電力会社などが開発し、設置を始めているが、管理サービスを加える事で商機があると見ている。

イオン(8267) 773 △18

 売り場面積がコンビニエンスストア規模の超小型スーパーを本格的に出店する。価格と商品構成はスーパーに近い店舗で、大手小売りがチェーン化するのは初めて。郊外の大型ショッピングセンター(SC)中心の国内小売事業をっ見直し、低コストで大量出店が可能な超小型スーパーに軸足を移す。

外国人売買動向(外資系11社ベース)

売り  2170万株

買い   740万株

(金額ベースも売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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