個人間でクルマを貸し借りするカーシェアリング、「カフォレ」がスタート

» 2009年04月14日 09時34分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
(出典:ブラケット)

 若者を中心に「クルマ離れ」が進んでいる、と言われて久しい。さらに世界的な不況の影響で、新車の販売台数の低迷が続いている。こうした状況を受け、カーシェアリング中古車を使った格安レンタカーなどのサービスが生まれているが、クルマを貸したい人と借りたい人をマッチングさせる新ビジネスが誕生した。

 ネットビジネスの企画・運営を手掛けるブラケットは4月13日、ネットを使ってクルマを貸したい人と借りたい人を結びつけるソーシャルカーシェアリングサービス「カフォレ(英名:CaFoRe)」を始めた。カフォレはクルマの貸し出し情報をネット上で掲載し、ユーザー間で貸し借りを行うというカーシェアリング仲介サービス。

 自動車を貸したいレンダー(貸し手)は登録を済ませ、クルマの情報や貸し出し条件などを明記して出品(無料)。そしてボロワー(借り手)が落札すれば、受け渡し方法などを確認することで、貸し出しを行うことができる。

 取引が成立すれば、貸し手は成約料の10%を負担しなければならない。一方の借り手は決済システム料として、同5%支払う必要がある。またレンダーは「レンダー補償」(新規2680円/月額)に、ボロワーは「ドライバー保険会員」(1050円〜/月額)にそれぞれ加入しなければならない。

 カフォレのメリットとして、貸し手はクルマを使わないとき借りたい人へシェアすることで、新たな収入を得ることができる。一方の借り手はクルマが必要なときだけ利用することができ、落札金額によってはレンタカーよりも安く借りることができる。

 ブラケットでは都市部の利用者を中心に、サービス開始1年で10万人の会員獲得を目指している。

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