インタビュー
» 2009年05月25日 07時00分 公開

『アサ芸』を追い詰める極道、司法、部数減……。残された道はアレしかない集中連載・週刊誌サミット(2/2 ページ)

[土肥義則,Business Media 誠]
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世間を騒がす、それしかない

 もう1つ……極道からのプレッシャーがある。ゴルフで例えると、彼らはOBを打ってもボールをフェアウェイに持っていき、プレーを続けてしまうようなもの(笑)。つまり彼らの理屈というのは、私たちの理屈とは相反する。そこの“折り合い”をつけることが重要になってくる。

 某関西の親分と山口組幹部の盃(さかずき)に関する記事を書いたが、盃の中味について間違えてしまった。そして激烈な抗議が来た。いつもなら女性の裸が掲載されているページに、「『お詫び』を掲載しろ!」と言ってきた。これに対し我々は頭を下げたというつもりはないが、これしか解決方法はなかった。(なぜこのような解決方法になったかというと)実は別の雑誌が同じような「お詫び」をしており、彼らはそれを見て「同じようにしろ!」「この通りにしろ!」と言ってきた。これに対し、我々は抗しきれなかったのだ。

 いずれにしても私どもの場合は裁判の場であったり、極道の連中からのプレッシャーであったり、日々そういったものと戦いながらやっている。もちろん部数もかなり落ち込んでいて、お金がないとなかなか思い切ったこともできない。これは事実だ。やはり部数が30万あったころは記者の人数も、取材費もそれなりに使えた。しかし今はそういうわけにはいかない。どうしても紙面の中味は寂しいものにならざるを得ない。

 ただ、やり方だと思う。ウチのようにこれくらい部数が落ち込んでくると、守りに入ってやる必要がまったくない。世間を騒がす……これしかない。週刊誌の使命の1つは、世間を騒がすということだと思う。後輩には「世間を騒がしてくれ」と言っている。

週刊誌の部数の推移(単位:万部、出典:シンポジウム資料)

雑誌名 1990年 1995年 2000年 2005年 2008年
週刊朝日 45 39 32 22 17
サンデー毎日 25 21 13 9 7
週刊アサヒ芸能 33 31 22 18 12
週刊新潮 54 53 52 52 44
週刊現代 56 73 65 50 26
週刊文春 63 68 64 58 51
週刊ポスト 70 84 66 45 30
週刊大衆 23 26 36 24 21
週刊プレイボーイ 68 51 42 34 22
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