投資判断の引き上げがあるものの、まちまちの展開清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2009年06月15日 08時19分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
前のページへ 1|2       

本日の注目銘柄

出遅れ感が強い銘柄に物色の矛先が向かうかどうかに注目

宇部マテ(5390) 225 △5

 太陽光発電パネルなどにしようする水酸化マグネシウムの増産体制を整える。水酸化マグネシウム最大手の同社だが、生産能力を5倍に増強し、新規需要の拡大に応える。

トヨタ(7203) 3860 △10

 ハイブリッド車に搭載するニッケル水素電池の生産能力を増強する。2010年の生産能力を従来より最大で1割引き上げ、今後幅広い車種でハイブリッド車を発売するのに備える。電池の生産体制を早期に強化して環境対応車の需要を取り込む。

ヤマトHD(9064) 1246 △50

 電子マネーによる決済サービスを拡充する。顧客の利便性の向上に加えて業務の効率化が見込めることから、複数の電子マネーによる全国展開に踏み切る。来年以降は宅配便のドライバーが持ち歩く端末を改良し、顧客の自宅でも電子マネーを使えるようにする。

KDDI(9433) 497000 △4000

 中堅のソフト開発会社がインターネット経由で業務ソフトを提供する事業を支援する。現在100社以上のソフト開発会社とサービス提供に向けた検討を進めており、7月から電子商取引(EC)サイトの構築支援や受発注管理などのソフトを提供する。

洋ゴム(5105) 227 ▼4

 ピックアップトラックや多目的スポーツ車(SUV)向けにデザイン性を高めた高級タイヤに力を入れる。自動車市場が拡大している中国や、ブラジルなど新興国を中心に、7カ国以上で新たに販売を開始する。

J T(2914) 303000 △10600

 英企業の葉タバコ購買・加工事業を買収する。米国で同事業を手掛ける現地企業と合弁会社を設立する。M&A(企業の合併・買収)により、海外のタバコ事業を拡大しており、高品質の原料を安定調達する狙い。

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1480万株

買い  2200万株

(金額ベースは売り越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.