子どもたちは、これからの日本社会がどのようになると思っているのだろうか。Benesse教育研究開発センターの調査によると、「良くなる(とても+まあ)」と考えている割合は小学5年生で50.6%と半数に達したが、6年生は41.5%、中学2年生〜高校2年生では2割台にとどまっていることが分かった。
「自分は将来、幸せになれると思う」「これからの世の中を良くするためにがんばりたい」など、将来への希望や夢を持っている子どもの比率は小学生のほうが高く、中学生、高校生になるほど低下。また小・中・高とも半数以上の子どもは「将来のために我慢するよりも今を楽しみたい」と考えているようだ。
郵送による調査で、全国の小学5年生〜高校2年生8017人が回答した。調査期間は2008年11月10日から11月14日まで。
疲れなどを感じている子どもはどのくらいいるのだろうか。小学生から中学生になると「疲れやすい」「あきっぽい(集中力がない)」「やる気が起こらない」「自分に自信が持てない」の項目で、10ポイント以上増えていることが明らかに。中でも「自分に自信が持てない」という小学生は37.2%だったが、中学生は54.3%と17.1ポイントも増加した。
メディア利用の平均時間を聞いたところ、すべての学年で「テレビ、DVD」の時間が90分以上と最も長い。「携帯電話」「音楽」「PC」の時間は小学生で20分以下だったが、中・高生になると長くなる傾向がうかがえた。一方、「ゲーム」や「読み物(本、新聞、マンガなど)」の時間は、学年による変化は少なかった。
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