巣ごもり家族が幸せになるポイントはテレビ!?――家ナカ研究会調べ

» 2009年07月13日 20時00分 公開
[Business Media 誠]

 電通総研は7月8日、日本の家族の新しいライフスタイルを研究することを目的とした「家ナカ研究会」を設立、子持ちの既婚男女1000人を対象に行ったライフスタイル調査の結果を発表した。

家ナカ研究会設立会見にて。左から電通総研の北風祐子氏、明治大学文学部教授の齋藤孝氏、デジタル・メディア評論家の麻倉怜士氏、節約アドバイザーの矢野きくの氏

 家ナカ研究会の調査によると、「家で過ごす時間は以前と比べて増えましたか?」と尋ねたところ、「増えた」は354家族、「増えていない」は646家族。さらに「増えた」家族に「生活の満足度は高いですか?」と聞くと、満足度が高い家族は240家族、低い家族は114家族だった。

出典:家ナカ研究会

 同研究会では、家で過ごす時間が増えた家族のうち満足度が高い家族を「巣ごもり家族」、満足度が低い家族を「引きこもり家族」と命名、双方を比較した。

 「週に4日以上、家族みんなでリビングに集う」家族は、巣ごもり家族では73.7%、引きこもり家族では50.0%。また、「週に4日以上、家族みんなでテレビを見ている」家族は、巣ごもり家族では52.9%、引きこもり家族では36.0%と大きく差が出た。

 調査を監修した明治大学の齋藤孝教授は、「我が家では、テレビがあることで、世の中の動きについて子どもたちが反応するようになってきている。テレビがあるところに家族が集まるのはいいこと。テレビは家族が集まるために必要なもの」とコメントした。

週に4日以上、家族みんなでリビングに集う(出典:家ナカ研究会)
週に4日以上、家族みんなでテレビを見ている(出典:家ナカ研究会)

 家庭内の娯楽アイテムの保有状況に違いはあるのだろうか。巣ごもり家族の「地デジ対応テレビ」保有率は56.3%、「PC」は49.6%、「地デジ未対応テレビ」は32.9%、「Wii」は27.5%、「ニンテンドーDS/ニンテンドーDSi」は21.1%、「ボードゲーム」は11.3%。いずれも引きこもり家族より保有率は数ポイント高かった。

 インターネットによる調査で、対象は全国の子持ち既婚男女1000人。調査時期は2009年6月。

家庭内の娯楽アイテム保有状況(出典:家ナカ研究会)

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