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» 2009年08月07日 16時10分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:手仕舞い売りに押されて一時大幅安となるも、節目での底堅さを確認して最後は堅調、高値引け (2/2)

[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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明日の相場雑感

 決算発表に敏感に反応しながら米国株安を受けて軟調な始まりとなりました。週末の米雇用統計や週明けの日本の機械受注統計の発表を控えていることから積極的に持ち高を増やす事も出来ず週末の手仕舞い売りやヘッジ売りもかさんで一時大きく下げる場面もあったのですが、節目と見られる水準で底堅さを確認すると、外国人は買い越し基調ということで、後場の中ごろからは先物の仕掛け的な買いもあって一気に戻り歩調となって高値引け、堅調となりました。

 決算動向に敏感に反応しながらも目先的な需給に振らされている感じです。景気回復期待が強まっても腰の据わった買いは見られず、その日その日の値動きに一喜一憂することが多いようです。自動車株も少し長い目で見れば業績回復を織り込みに言ってもおかしくはないのですが、回復を織り込むところまでにはならず、回復の兆しに敏感に反応し、売りも買いも長続きしないという状況です。相場全体にもいえることですが、全体のトレンドを見て売り買いをするというよりは次の段階で高いか安いかばかりを気にしているようです。

 いつもこのコラムでも述べていますが、目先的な値動きの「あや」を取る取引手法も、大きな流れを見て目先の1円2円、あるいは10円の値動きには全く関わらず方向が変わると買い持ちから売り持ちに、あるいは売り持ちから買い持ちにするような手法もどちらも有効ではないかと思います。潮目の変化が経済指標の発表であったり、主要企業の決算であったり、あるいはSQ(特別清算指数)であったり、とそのきっかけはまちまちだと思いますが、何らかの変化で相場の流れが変わることは良くあることなのです。

 そうした潮目の変化をしっかりと把握することが目先的な値動きをみてばたばたと売買をするにも、もちろん長い目で中長期投資をする場合にも重要なことなのです。ただ、そのためには商品市況や債券の動向、また、企業業績の動向や主要な経済指標などの予測がどうのということではなく、「何故このような動きなのか」「どうしてここで買いが入って来るのか」などをしっかりと整理、分析しておくといいのではないかと思います。少なくとも「何がどうなれば何が起きるのか」くらいは押さえておく必要があるのではないでしょうか。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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