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» 2009年08月21日 18時47分 UPDATE

杉山淳一の +R Style:第13鉄 どどーんと、横須賀ネイビーバーガー! (3/3)

[杉山淳一,Business Media 誠]
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ハンバーガーと軍港クルーズで横須賀を満喫!

 快特の次の停車駅は横須賀中央駅。しかし私は普通列車に乗り換えて、ひとつ手前の汐入駅で降りた。ハンバーガーへと気持ちは急ぐが、ここにはもう1つのお楽しみがある。横須賀軍港を巡る遊覧船だ。「YOKOSUKA 軍港めぐり」と名付けられた遊覧船は1日4便のみ。夏休みの土日は朝と夕方に1便ずつ増便されるが、平日の最終は14時と意外に早じまいである。汐入駅を出て歩道橋を渡り、ショッピングモール横の桟橋へ。出発まで時間があるなら、桟橋に面した洋菓子店でアイスクリームを楽しもう。

 軍港めぐりは、アメリカ海軍第7艦隊が駐留する横須賀本港と、海上自衛隊の基地がある長浦湾を巡る。所要時間は約45分だ。これほど近くに民間人を近づけて良いのかと思うほど、軍艦のすぐそばを通る。アメリカの海兵も海上自衛官もフレンドリーで、私たちに笑顔で手を振ってくれる。しかしアメリカ第7艦隊は湾岸戦争にも参加したし、自衛隊第1護衛隊はソマリア沖の海賊対策にも出動した。また、横須賀基地所属の掃海部隊はペルシャ湾に派遣された。笑顔の向こうに、命がけの職場という緊張感がある。

mkt07.jpgmkt08.jpg 軍港めぐりの遊覧船(左)。潜水艦は自衛隊所属。煙は充電用発電機から出ているとのこと(右)

 さて、横須賀基地といえば名物はアメリカ空母ジョージワシントンである。ところが、訪れた日はジョージワシントンを始め、その護衛艦隊も任務で出張中。横須賀本港には船が少なかった。こんな時ガイドさんはどうするか。何しろトークのネタがないのだから、私たちよりもっと残念なはず。しかし、ここのガイドさんはすごい。

 「今日はあいにく、米艦隊は出払っております。その代わり、普段は船に隠れて見えない港湾施設をご説明いたします」

 なんと前向き! 主役がいないのに観客にお得感を抱かせてしまう絶妙なトーク。日本海軍からの現役建造物などを観ながら、45分のクルーズをたっぷり楽しめた。

mkt09.jpgmkt10.jpg こんな間近に護衛艦が見える(左)。南極観測船「しらせ」が繋留されていた(右)

 すっかりお腹を空かせて町に戻る。さあ、いよいよ念願のネイビーバーガーを食べよう。どぶ板通りの異国情緒を楽しみつつ、今回は鉄人28号が目立つ「TSUNAMI」へ。ここには第7艦隊にちなんで「ジョージワシントンバーガー」がある。これはネイビーバーガーの基本レシピ、0.5ポンド(227g※)の100パーセントビーフ、トマト、オニオン、レタスに加えて、チーズ、ベーコン、フライドエッグも入れた「全部入り」だ。お値段は1300円。味付けは肉に塩胡椒、バンズにマスタード。シンプルな味で、さすがに途中で飽きてくる。実は、ネイビーバーガーの正しい食べ方は、自分でケチャップとマスタードを足して、自分好みの味を作っていくのだという。

※1ポンド(パウンド)は約453.6グラムで、16オンスが1ポンド。余談だがマクドナルドが発売して話題になった大型バーガー、「クォーターパウンダー」は“4分の1ポンド”という意味なので、ダブルクオーターパウンダーとほぼ同じボリュームということになりそうだ。
mkt12.jpg 横須賀ネイビーバーガー「ジョージワシントン」。縦と横の長さが同じ!!

 0.5ポンドのハンバーガーは、予想以上のボリュームだった。お腹いっぱいで少々苦しい。どぶ板通りを散歩して、帰りは横須賀中央駅まで歩こう。角を曲がったとたん、異国情緒はすっかり消えて日本の街になる。その変化もまた楽しい。横須賀中央駅は快特の停車駅。帰りは品川駅まで約50分だ。

mkt11.jpg どぶ板通りは異国情緒たっぷり

今回の電車賃

京浜急行 品川−汐入 750円 横須賀中央−品川 820円 軍港めぐり遊覧船 1200円


著者プロフィール:杉山淳一

ay_sugiyama.jpg 著者近影(2006年5月に閉館した、東京・万世橋の交通博物館にて)

 肉食系鉄道ライター(魚介類が苦手)にして、前世からの鉄道好き。生まれて間もなく、近所を走っていた東急池上線の後をついていったという逸話あり。曰く「いつもそばを走ってたから、あれが親だと思った」

 コンピューター系出版社でゲーム雑誌の広告営業を経験した後、フリーライターとなる。オンライン対戦ゲーム、フリーウェア、PCテクニカルライティングなどデジタル系の記事を専門とし、日本初のEスポーツライターとしてオンライン対戦ゲーム競技を啓蒙する。

 趣味は日本全国の鉄道路線探訪で、現在の路線踏破率は約8割。著書は『もっと知ればさらに面白い鉄道雑学256(リイド社)』『知れば知るほどおもしろい鉄道雑学157(リイド社)』『A列車で行こう8 公式ガイドブック(エンターブレイン)』など。


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