<NYダウ>9509.28△3.32
<NASDAQ>2017.98▼2.92
<為替:NY終値>94.55-94.61
週明けの米国市場は週末の大幅高にも関わらず引き続き景気回復を織り込むような格好で景気敏感銘柄を中心に堅調な始まりとなりました。原油価格が引き続き堅調なことから、石油株なども高く、指数も堅調となっていましたが、地銀大手の幹部が先行き見通しに慎重な発言をしたと伝えられると利益確定を急ぐ売りに押され軟調となりました。ダウ平均は先週末比でプラス圏で終わりましたが、ダウ平均もナスダック指数も節目と見られる水準を抜けたことでの達成感もあり、利益確定売りに押された格好となりました。
指数の上値は重かったのですが、景気回復を織り込んでいるようです。利益確定売りは出るものの下値をむきになって売り叩く、あるいは売り急ぐ動きはなく、逆に押し目買いもしっかりと入るといった格好で、強含みの展開となっています。今後も想定外の経済指標の発表や金融不安、雇用不安がない限り、利益確定売りをこなしながら個別企業の業績回復や市場全体の景気回復を織り込みながら強含みとなり、過熱感が出ると行き過ぎの調整となるような安定的な展開が期待されます。
個別にはエクソンモービルやシェブロンが原油価格の上昇を受けて続伸、キャタピラーなど景気敏感株も堅調となりました。投資判断の引き上げのあったアドバンストマイクロデバイス(AMD)は大幅高となりましたが、逆に投資判断の引き下げのあったトールブラザーズが軟調、政府の新車買い替え支援策が終了することを嫌気してフォードモーターも軟調となりました。
週明けの日本市場は週末の大幅下落の反動や米国株が大幅高となったことを受けて大幅高となりました。先週末も節目と見られる水準で下げ止まったことで底入れ確認となって反発し易く、そのタイミングで米国株が大幅高となったことで、一気に反発となったものと思われます。為替が円安となったことや外国人も買い越しと伝えられたことで、ほぼ全面高、東証一部で1500銘柄以上の値上りとなりました。
米国市場がまちまちとなったことや日本市場も14日の高値を意識して上値の重い展開となりそうです。ただ、米国同様に景気回復や業績回復期待は根強く、積極的に上値を買い上がるというよりは出遅れ感が出ているような銘柄を物色することになりそうです。昨日の全面高の反動から利益確定売りに押されるものもありそうですが、原油価格が堅調なことから資源株などは引き続き底堅い堅調な展開となりそうです。利益確定売りが先行しそうですが、個別の材料株はいろいろな切り口から取りざたされて、インフルエンザ関連銘柄や電池関連などが物色されそうです。
一気に年初来高値を意識するような水準まで戻りました。選挙や月末を控えていることから動き難い面も出てきそうですが利益確定売りなどに押される展開となったところで、10500円水準を保てるのかどうかが注目されます。世界的な景気回復や商品市況の回復を受けて、これまでの10200円前後の下値を10500円前後の下値目処と水準訂正となるかどうかというところです。この水準から11000円程度までは昨年9月末から10月初めに空けた「窓」の水準であり、一気に11000円どころを試す可能性も考えられます。いったん10500円を固めるような動きになれば、案外11000円までは早いかもしれません。
◇20年物国債入札
◇7月の外食売上高(日本フードサービス協会)
◇6月の米FHFA住宅価格指数
◇6月の米S&Pケース・シラー住宅価格指数
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