中国銀聯とトラベレックスは9月17日、日本人旅行者向けのプリペイドカード「上海トラベルカード」を10月末日より発行すると発表した。
銀聯(ぎんれん)カードは、中国の銀行が発行するキャッシュカード/クレジットカードに付与されたブランド。中国国内では約19億枚の銀聯カード※が発行されており、中国で最も普及しているカードだ。銀聯カードが利用できる加盟店(135万店)やATM(18万台)も多く、中国全土で利用できる。
上海トラベルカードは、中国へ渡航する日本人旅行者向けに発行する、プリペイドタイプの銀聯カード。日本円でカードに入金しておけば、銀聯の加盟店で決済したり、ATMで中国元で引き出したりできる。このほか、上海にある約1000店の加盟店で、割引やプレゼントなどの特別優待を受けることができる。上海トラベルカードは中国以外の国にある銀聯加盟店でも利用できるが、日本国内の銀聯加盟店(参照記事)では利用できない。
4月から、トラベレックスは中国へ渡航する日本人向けに「銀聯キャッシュパスポート」を発行している。実は上海トラベルカードは、銀聯キャッシュパスポートの機能に、上海での特別優待を付けたものだ。中国を訪れる日本人渡航者は増加傾向にあり、また上海へ渡航する外国人観光客数のうち、日本人観光客の割合は約23%と高い。上海トラベルカードの発行には、2010年の上海万博を控えて利便性の高い決済手段を日本人に提供することにより、現地での消費喚起を促進する狙いがある。
上海トラベルカードの販売・チャージは、トラベレックスの外貨両替店34店舗と、日本旅行などトラベレックスの販売代理店で行える。
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