ハンズフリーな生き方はいかが? ヘッドセットの新商品を見てきた郷好文の“うふふ”マーケティング(2/3 ページ)

» 2009年11月12日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]

ハンズフリー機器の商機

 この新製品発表記者会見はデンマーク大使館で行われた。発売元は創立140周年の北欧デンマークのGNグループ(GN Store Nord)の日本法人GNネットコムジャパン。美しい庭園がある大使館での会見では、デンマーク大使を始め同社の重鎮や、販売を統括するソフトバンクBBの関係者が登壇。

 パーソナルなヘッドセットは「まだ大きな市場ではないが、潜在的なニーズがある」という中、今回は「市場を創る革新的な商品投入」という位置付けだった。ハンズフリーヘッドセット、どんなシーンで使うのだろうか? 代表的なのは運転中だ。

 道交法で運転中の携帯使用に罰則を課すのはご存じの通りだが、ヘッドセットはOK。自動車の中での会話と同じという解釈だからだ。ただ実際に普及しているかどうかと言えば、日本ではまだまだ。インターネットコムが10月に行った『ハンズフリーに関する調査』では、ハンズフリーが普及するかどうかの質問で、55%が「普及する」と答える一方、45%が「普及しない」と答えている。時折、イヤフォンをして電話するオジさんを見かけるがちょっとカッコ悪い。あれに比べると、ハンズフリーはカッコいいとは思うのだが。

ワーキングマザーにはハンズフリーがいい

 ヘッドセットが普及するかどうかは、使用スタイルの問題でもある。記者会見ではデンマークの生活をテーマにしたトークショーもあった。

 「10カ月の赤ちゃんを抱えるワーキングマザーには、ハンズフリーはいいです」

 そう言ったのは、アマンダ・バーグマンさん。彼女はフラワーデザイナーの夫が経営するライフスタイルショップ「Nicolai Bergmann Sumu(ニコライ・バーグマン スム)」でプロデューサーとして働きつつ、主婦として子育てもしている。ヘッドセットがあれば、おむつを替えながら仕事の指示ができる。しかもおしゃれなデザインがいいという。

『Greenz.jp』編集長の鈴木菜央さん(左)とアマンダ・バーグマンさん(右)

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