感謝祭で休場清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2009年11月27日 08時51分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

<NYダウ>休場

<NASDAQ>休場

<為替−7:00現在>86.58-86.64

感謝祭で休場

 米国市場は感謝祭で休場となりましたが、欧州市場はアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ首長国の資金繰り危機が表面化したことを受けて、軒並み大幅下落となっています。中東との関係が深い欧州への影響が大きいものと思われますが世界的な影響は免れないものと思われます。最終的には原油収入で潤うアブダビ首長国などが救済することになるのでしょうが、当面は世界的な混乱が懸念されます。

為替も「ドル安」であったものがいつの間にか「円高」にすり替わり、円の独歩高となっています。日本の景気回復が突出しているわけではなく、逆に懸念されるなかでの円高であり、多分に投機的な動きが強いものと思われますが引き続経済への影響が懸念されます。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は米国株高にもかかわらず円高を嫌気して軟調となりました。為替の大きな動きの割りには底堅い展開となっており、影響も限定的となっています。商品市況が堅調なことから、デフレ懸念が根強いとは言っても資源株などが買われ、既に売られすぎている面もあって全体的に底堅さが見られたものと思います。

 米国市場は感謝祭の休日で休場となりましたが、ドバイ首長国の資金繰り危機の影響で欧州市場が大幅下落となっており、日本市場も軟調となりそうです。それでなくても円高がますます進み景気への影響が取りざたされているところに加え、政策不在、金融当局の市場への無関心も手伝って大きな下げとなる可能性もありそうです。朝方発表される失業率などの大幅な改善も見込めず、下値を探る展開となりそうです。円高メリットのある内需株やディフェンシブ銘柄でどこまで指数が支えられるのかが注目されます。

 日経平均は7月の安値水準である9000円の節目が視野に入ってきました。TOPIXも次の心理的な節目、4月のもみ合い水準の下限でもある800と言う水準を意識せざるを得ないと思います。ただ、日経平均にしてもTOPIXにしても、他国の指標に比べて出遅れ感があることから、底堅さも見られるのかもしれません。いずれにしても円高が止まり、デフレ対策が示されなければ相場全体、指数の浮上も難しく、個別にデフレでも円高でも収益向上が見込まれるような内需型の銘柄を物色することになるものと思います。

本日の注目点

◇10月の全国消費者物価指数(総務省)

◇10月の完全失業率(総務省)

◇10月の有効求人倍率(厚労省)

◇10月の家計調査(総務省)

◇10月の商業販売統計速報(経産省)

◇決算・5−10月期:ラクーン(3031)

◇決算・8−10月期:日本駐車場開発(2353)

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.