動物クレヨンからチョンマゲ羊羹まで――“そうなのか!”があるデザイナー南政宏郷好文の“うふふ”マーケティング(1/3 ページ)

» 2009年12月17日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]

著者プロフィール:郷 好文

マーケティング・リサーチ、新規事業の企画・開発・実行、海外駐在を経て、1999年より2008年9月までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略、業務プロセス改革など多数のプロジェクトに参画。 2008年10月1日より独立。コンサルタント、エッセイストの顔に加えて、クリエイター作品販売「utte(うって)」事業、ギャラリー&スペース「アートマルシェ神田」の運営に携わる。著書に『ナレッジ・ダイナミクス』(工業調査会)、『21世紀の医療経営』(薬事日報社)、『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)など。2009年5月より印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」を連載。中小企業診断士。ブログ→「マーケティング・ブレイン


 「〜してチョンマゲ」なんて頼みこんだこと、ありませんか?

 もはや死語っぽいギャグ。しかし、なぜだかクスッとしてしまう。江戸の昔からチョンマゲは武士のアタマになくてはならない、命の次に大切なもの。「〜してちょ」に“マゲ”を付けて、テレビ番組でギャグにした明石家さんまもすごいが、チョンマゲを「参上つかまつりました」と手みやげにしてしまうアイデアもすごい。

 「郷里の名品、チョンマゲ羊羹(ようかん)でござる」

 「これは逸品。苦しゅうないぞ」

 「恐悦至極に存じます」

 なんて会話が生まれるかは分からないが、2009年10月に行われたTokyo Midtown Award 2009、ひときわうまそうに展示されていたのが「チョンマゲ羊羹」。指差してうふふと笑う日本人に混じって、外国人もモノ珍しそうに見ていた。チョンマゲのギャグ、どこまで分っかるかなあ〜、分っかんねーだろうなあ。

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