インタビュー
» 2009年12月19日 06時30分 公開

冬の女王がTwitterの第一人者になったわけ――広瀬香美さん(前編)嶋田淑之の「この人に逢いたい!」(2/4 ページ)

[嶋田淑之,Business Media 誠]

誘われるままにTwitterを始めてみたら……

広瀬香美さん

 そんなとき、広瀬さんに声をかけてくれたのが、友人で経済評論家の勝間和代氏(参照記事)だった。

 「勝間さんに誘われるままにTwitterをやってみたら、最初の一晩で3000〜4000人もの方々がドーッとフォローしてくれたんですよ。正直、感動しました」

 勝間さんのアドバイスを受けつつ、分からないことはそれを素直に認めて、Twitter上で他のユーザーたちの教えを乞うことにより、またたく間に使いこなせるようになっていったという。

 しかしこのプロセスを目の当たりにして、一番驚き、感動したのは、一般のTwitterユーザーではないだろうか。

 今やタレントがブログを持っているのは当たり前だ。しかし通常はファンがコメントをつけても、タレントから返事が返ってくることはまずない。まして、何枚もミリオンセラーを叩き出した大物アーチストに“コメント返し”してもらうなど、夢のまた夢だからである。

 それなのに、Twitter上とはいえ、自分たちひとりひとりに対して、ここまで心を開いて教えを乞うてくれるとは……! 意気に感じたユーザーたちが、自分の持てる限りの知識を動員して、少しでも分かりやすく説明してあげようと腐心する姿が見えるようである。

「ヒウィッヒヒー」で大ブレイク!

  しかし、彼女は大きな思い違いをしていた。Twitterロゴのtをカタカナの「ヒ」と読み違えて、“Twitter”を、“ヒウィッヒヒー”にしか読めないと思い込んでいたのだ(参照記事)

 「そのことをつぶやいたら、どど〜っとフォローしてくれたんですよ」と笑う彼女だが、フォロー数はこのとき一挙に1万を超えたと聞く。広瀬さんがTwitterを始めたのが7月19日、「ヒウィッヒヒー」とつぶやいたのが7月22日。リアルタイム性に優れるTwitterの特性を象徴するように、展開は非常に速かった。

7月22日の夜、広瀬さんのこのつぶやきがきっかけで「ヒウィッヒヒー」は一瞬で流行語になった(左)。インタビュー当日、広瀬さんが持参した愛用のMacBookProにはヒウィッヒヒー……もとい、Twitterのロゴがはってあった(右)

 ヒウィッヒヒーはTwitter上の流行語となり、この想像を超えたネーミングはやがて、さまざまな媒体で紹介されるなど大きな反響を呼び、彼女の躍進の原動力にすらなっていく。

 「ビバ☆ヒウィッヒヒー」(参照記事)「ビバ☆秋葉原」「ビバ☆ダイエット」など、Twitter上で新曲を続々と発表し、さらに、2010年のコンサートツアーのチケット予約もTwitter優先にすると発表。

 11月には、渋谷でTwitter単独ライブを開催した(参照記事)。このコンサート、来場客はPCやiPhone、携帯電話を持ち込み、ライブの実況中継をする。広瀬さん自身も一言もしゃべらず、ステージ上でTwitterを使いつぶやいてゆくという、日本のアーチストとしては初となる画期的な試みだった。

 今や、フォロワーは19万人を越える人数だ。六本木を歩いていて「ヒウィッヒヒーさんですか?」と声をかけられたこともあるという。「でも、ヒウィッヒヒーは私の名前ではないので『違います』って答えます」と広瀬さんは笑う。

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