流山線の名物の1つが次の「幸谷駅」。鉄道の駅舎はどんな形でも鉄道ファンの興味の対象だが、ここはカメラを向けるにはちょっと気を遣う。なぜなら、建物全体がマンションになっているから。
マンションの1階は駅。もちろん入り口は別々で、駅は誰でも利用できる。駅の入り口の隣にマンションの玄関がある。駅前に小さな駐輪場があると思ったら間違いで、そこはマンションに住んでいる人の自転車置き場だ。まるで駅に住んでいるみたいでいいなあ、うらやましいなあ。でも、駅から0分は便利すぎかもしれない。電車が動いている限り、学校や職場への遅刻の言い訳に困りそうだ。
ユニークな駅マンションの物件名は「流鉄カーサ新松戸」。流山線の駅名ではなく、JRの駅名を付けた建物になっているのが面白い。ちなみに幸谷駅はJRの常磐線と武蔵野線が交差する「新松戸駅」にほぼ隣接する近さ。周囲には高架線路が多く、窓からは電車や貨物列車を眺められそうだ。不動産サイトで調べたところ、築30年の中古3LDK、11階西向きで1580万円というデータを発見した。お支払いは月々5万円以下。これは素晴らしい! ただし、流鉄ファンにはお勧めできない。「エッフェル塔を見たくないならエッフェル塔の真下に行け」という格言を思い出そう。そう、流鉄の真上に住んだら、窓から流鉄は見えません。
次の駅は「小金城趾」。電車は新坂川に沿って走る。小さな水辺、のどかな雰囲気が良い。運転台の後ろからカメラを向けたら、運転台直後の座席のご婦人が席を譲ろうとしてくれた。立ったままのほうが撮りやすいので丁寧にご辞退申し上げた。休日はカメラを持った鉄道ファンをよく見かけるとのこと。
小金城趾駅も集合住宅に隣接している。こちらはちょっと小さめで、マンションというよりはアパートという感じ。橋上駅舎への階段が、アパート住民と共用になっている。1階はドラッグストアのマツモトキヨシ。そういえばマツモノキヨシは松戸の企業だ。創業者の松本清氏は松戸市長時代に「すぐやる課」を作った人としても有名だ。
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