仕上がりがいい、トヨタ マークX岡崎宏司のクルマ DE トリップ(1/2 ページ)

» 2010年01月08日 18時50分 公開
[岡崎宏司,LUXURY TV]
LUXURY TV

岡崎 宏司(オカザキ コウジ)

1940年東京生まれ。日本大学芸術学部放送学科卒業。文化的側面からクルマを斬る自動車評論家。輸入車がレアだった45年以上前に、「旅行に行くから」と言って借りた、父のノーマルのベンツでラリーに出場し、優勝したという、やんちゃな過去も。

※この記事は、LUXURY TVより転載しています。


 まず、結論からご報告しましょう。トヨタの新型「マークX」はよく仕上がっています。とてもいいクルマです。ミドルクラスのセダンをお探しの方にはオススメです。

 ルックスの良し悪しは、もちろん個人の好みが最優先されますが、新型マークX、相当いい線に行っていると思います。ボディサイドのプレスなど、技術的にもかなりがんばっています。インテリアも、これ見よがしに飾り立てたようなところがなく、落ち着きとクリーンな上質感で包まれています。

 2.5Lエンジンを積んだ「250」と、3.5Lエンジンと積んだ「350」がありますが、私のオススメは断然250です。2.5L V6は、パワー的に「必要にして十分以上」だし、スムースさや音にも注文を付けるところはありません。駆動系を含めたパワートレイン全体の仕上がりも上々です。

 フットワーク、身のこなしのよさにも高い点数が付きます。新型マークXの“乗り味、走り味”は、数ある国産車の中でも最上位クラスに入ることは間違いありません。輸入プレミアムクラスとも渡り合えるレベルです。キャビンも広いし、シートのデキもいいし……。それに、ナビなど必要なオプションを付けても300万円程度。この価格にも、ちょっと驚きです!

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