電子書籍が「普及」または「普及しない」理由(2/2 ページ)

» 2010年02月15日 11時55分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]
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 一方「普及しない」(18.9%)と「分からない」(37.5%)と答えた人に、その理由を聞いたところ「デジタル書籍の充実と全国的なネット環境(特に地方)の整備が必要に思う。デジタルコンテンツに必要な速度を地方では得られていない」「データとして残す、在庫を作らないという点では便利だが、紙媒体の質感や読む際の状態など、冊子独特の雰囲気に慣れた人がいるかぎりなくならないと思う。生まれた時から携帯に慣れ親しんだ人達がどのように世の中を動かすかが鍵だと思う」「日本の出版社が積極的に見えない」「これまで装丁等が素晴らしかった書籍がいくつもあり、それは電子化では置き換えられない。また、教科書などは空いたスペースに書き込みしたり線を引いたりしたいという希望もあるはず。電子書籍が普及するのは、ごく一部のジャンルのような気がする」などの意見があった。

 米Appleが1月27日に発表した「iPad」についての認知度を聞いたところ、「どのようなものか知っている」(48.7%)と「名前は知っている」(29.1%)を合わせるとiPadの認知率は77.8%だった。iPadについて関心があるかどうかを聞いたところ、50.7%が「関心がある」と回答。一方「関心がない」は32.5%、「分からない」が16.8%だった。

米AppleのiPad
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