高級ブランドはイメージで商売をしているといっても過言ではない。そうした企業の中から、カネにまつわる泥臭い話が漏れたのではブランドイメージが著しく低下してしまう。このため「トラブル解決を専門に請負う業者に依頼し、内々で処理してしまう」(同)。
複数の関係者によれば、こうしたトラブルは業界に長きに渡って横たわっていたという。ただ、最近の不況の深刻化とともに「自身の資金繰りに詰まる社員が増加し、トラブルの件数がうなぎ上りの状態」にあるのだとか。
消費不況の出口が見えない中、消費者の志向は低価格のファストファッションにシフトしているのは明白だ。モノが売れないという表の事情のほかにも、内部で頻発するトラブルの処理に追われる。海外高級ブランドには苦難の日々が続きそうだ。
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