週末の米国市場が底堅かったことや為替も落ち着いたことから底堅い堅調な展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(2/2 ページ)

» 2010年03月01日 16時19分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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明日の相場雑感

 堅調ながらも方向感のない展開となりました。特に買い急ぐ材料も売り急ぐ材料もなく、底堅さが見られると買戻しや値動きの良さを見ながら買いが入るという状況で堅調ではあるのですが、あくまでも目先筋が中心で最後まで買い切れず、上値の重さが見られるとうりも出てくるということのようです。積極的に持ち高を増やすという動きもなく、3月相場と言う割りに高配当銘柄が注目されるわけでもなく、堅調ながらも明日につながるような買いではないようです。

 堅調なのですが、相変わらず市場参加者は少なく盛り上がりに欠ける展開となっています。為替などにも動きが出て物色されたわけでもなく、物色対象も絞り切れずに指数は堅調なのですが、盛り上がりません。足元の業績が好調とされるものでも先行きに対する不透明感が根強く、買い切れないということなのでしょう。先行きに対する不透明感と言っても売り急がなければならならい決定的な売り材料が見られるわけでもなく、方向感が掴み難く、指数は小動きとなっているものと思います。

 「ツイッター」と言うミニブログをご存知でしょうか?「つぶやき」を世間に公開するというようなものなのですが、PCを使わずに携帯電話からでも手軽に書き込んだり、読んだりすることが出来、人気を集めています。「案外はまり易い」と言うことなので、始めてみましたが、情報発信ツールとしてもいいかもしれません。ただ、こうした手軽な「乗り」でつぶやくことに対する不安もないではないですが、「バーチャルの世界」に守られているという安心感が「何を言っても」「気軽に話しても」大丈夫と言う感じになっているものと思います。

 手紙ではきちんとした決まりがあり、時候のあいさつがあり、言葉使いも考えなければなりませんが、「つぶやき=ツイッター」であれば、誰に話しかけるわけでもないので、言葉使いに気をつけなくてもいいのでしょうし、きちんとした決まりがあるわけでもないので、好まれているのでしょう。株式投資も気軽に出来るようになったのですが、だからこそ、勘違いや間違いも多くなり、間違えた人間の方が多くなるとそちらが正しくなってしまうようなところがあるのでしょう。そして目先的な値動きや周りの人間の動きばかりを気にするようなことになってしまうのでしょうが、人と違うことでも「正しい」ことも多く、周りに惑わされないことが必要なことも多いのではないかと思います。

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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