雇用や個人消費の改善が見られ、投資判断の引き上げもあって堅調清水洋介の「日々是相場」朝刊(2/2 ページ)

» 2010年03月05日 08時54分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]
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本日の注目銘柄

ハイテク銘柄の反発に期待

住友商(8053) 972 ▼5

 豪州で穀物集荷を手掛ける新興企業の株式を取得し、小麦や大麦の集荷事業に参入した。既に、豪州で肥料販売や穀物倉庫の運営、輸出用ターミナル事業などを手掛けており、新たに集荷を手掛けることで、穀物の買い付けから輸出までの一貫体制が整い、豪州からの中東やアジアへの輸出を強化する。

三井化学(4183) 244 △1

 化学製品の輸送の大半を外部委託に切り替える。物流子会社をすべて売却し、物流費を削減する。今後も化学大手でコストや二酸化炭素(CO2)削減の観点から外部委託に切り替える例が増えそうだ。

鹿 島(1812) 204 ▼2 、 東ガス(9531) 400 △2 、 菱地所(8802) 1369 ▼20

 3社などはそれぞれ、太陽光や地中熱などの再生可能エネルギーを活用し正味のエネルギー消費をゼロに出来る省エネビルの開発に乗り出した。経済産業省が昨秋打ち出した次世代の「ZEB(ゼロ・エネルギー・ビル)」構想を受けて、民間の技術開発が本格化する。

JFEHD(5411) 3345 ▼100

 アジアの鉄鋼製品の加工会社への出資を加速する。中国の鋼管加工会社やベトナム企業などに相次いで資本参加した。日本の鋼材需要が頭打ちになるなか、経済成長が続くアジアでの販路を確保する。

丸一管(5463) 1757 △4

 2011年にも中国での鋼管生産能力を3割増やす。新設した製造・販売拠点に製造設備を導入し今年末にも操業を始める。日系や現地資本のメーカーから、二輪車・四輪車向け部品など鋼管需要が増え続けている。(日経産業)

日立建(6305) 1914 ▼27

 交換用部品の供給を増やす。まず、自社工場で油圧ショベルの足回りの鋳鋼品の生産を始め、国内外の鉱山開発現場に供給する。資源需要の高まりを背景に鉱山などで稼動する建機は増えており、交換用部品は安定した需要が見込める。(日経産業)

外国人売買動向(外資系10社ベース)

売り  1630万株

買い  1670万株

(金額ベースも買い越し)

清水洋介氏のプロフィール

慶應義塾大学法学部卒。1983年に大和證券に入社、以来、マネックス証券などを経て現在リテラ・クレア証券で相場情報などに携わっている。営業やディーラーの経験を基に、より実戦に近い形でのテクニカル分析、市場分析に精通している。日本証券アナリスト協会検定会員、日本テクニカル協会会員。著書に『江戸の賢人に学ぶ相場の「極意」 』 (パンローリング)、『儲かる株価チャート集中セミナー』(ナツメ社)。清水洋介の「株式投資の羅針盤


※掲載されている内容は、コメント作成時における筆者の見解・予測であり、有価証券の価格の上昇または下落について断定的判断を提供するものではありません。


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